今日1月20日(月)は、二十四節気の大寒(読み方:だいかん)です。
一年で最も寒い頃で、冬で最後の節気となり、大寒を過ぎれば暦の上では春を迎えます。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
大寒に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、ツバキ(椿)、スイセン(水仙)、セツブンソウなどがあります。厳しい寒さの中で咲く花が、もうすぐ訪れる春を知らせてくれます。
・ツバキ(椿)
ツバキ(椿)はツバキ科ツバキ属の常緑樹です。見た目はサザンカ(山茶花)と似ていますが、咲く時期などに違いがあり、椿は12月~4月頃、サザンカは10月~12月頃に開花します。
花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」などがあります。
・スイセン(水仙)
スイセン(水仙)はヒガンバナ科スイセン属の総称です。冬から春にかけて花を咲かせる品種が多く、白や黄色のかわいらしい花が季節の移り変わりを感じさせてくれます。
花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」で、ギリシャ神話に出てくる美少年「ナルキッソス」が水面に映る自分の姿に心酔して亡くなる話が由来となっています
・セツブンソウ
セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。節分の頃に咲くことが名前の由来といわれ、2月~4月頃に見頃を迎えます。かつては関東以西に広く生育していましたが、2007年8月以降は環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定されています。
花言葉は、「気品」「微笑み」「光輝」「人間嫌い」 などです。
大寒に旬を迎えている食べ物
・小松菜
小松菜は冬が旬の緑黄色野菜で、東京の伝統野菜です。江戸時代に8代将軍・徳川吉宗が小松川地区で鷹狩りをした際に、献上された澄まし汁の青菜を「小松菜」と命名しました。関東などでは多くの家庭でお雑煮に使われます。
ビタミンやミネラルを多く含んでいて、カルシウムはほうれん草の約3倍です。
・キンカン
キンカンは、1月~3月頃に旬を迎える柑橘類です。のど飴に使われていることで有名ですが、のどの痛みを抑える効果があります。
皮ごと食べることができ、食物繊維やビタミンを多く含みます。皮にはビタミンCの吸収を高めるヘスペリジンという成分も含まれます。
・鰤(ブリ)
鰤(ブリ)は出世魚といって、成長とともに名前が変わります。地域によって成長段階の呼び名はさまざまですが、80cm以上になったものをブリといいます。
EPAやDHA、ビタミンなどが豊富に含まれ、コレステロール値などを下げ、動脈硬化を予防する効果があります。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」