【気象予報士が解説】週明け大寒は10年に一度の高温!全国の気温や注意点を詳しく解説

週明け20日(月)は二十四節気の大寒で、1年の中で最も寒い時期を迎えます。昨日16日(木)に気象庁から発表された「早期天候情報」によると来週22日(水)頃からは、北海道から近畿地方の広い範囲で高温に関する情報が発表され、10年に一度レベルの高温に早めの注意喚起がされています。気象予報士がこの先の全国の気温傾向や注意点について詳しく解説します。

来週22日からは北海道~近畿で10年に一度レベルの高温に

昨日16日(木)に気象庁から発表された「早期天候情報」によると、来週22日(水)頃からは、北海道から近畿地方の広い範囲で高温に関する情報が発表され、10年に一度レベルの高温に早めの注意喚起がされています。関東甲信地方では5日間の平均気温の平年差がプラス2.2度以上が予想され、かなりの高温となっています。

北海道は連日プラス気温に 週明けは東京や大阪で桜の咲く頃の暖かさとなる日も

0117週間気温

大学入学共有テストのある18日(土)と19日(日)はこの時期らしい寒さとなる所が多いでしょう。各地で0度前後まで冷え込むため、携帯カイロや手袋、マフラーなどの防寒具など使って、暖かい服装でお出かけください。
二十四節気の大寒を迎える週明け20日(月)からは高気圧に覆われる日が多く、寒気の影響が小さくなりそうです。東京や大阪の最低気温は3度から5度と、今週に比べると冷え込みが緩むでしょう。
最高気温もグッと高くなり、札幌では明後日19日(日)からプラス気温となる日が多くなりそうです。仙台は10度前後、東京から福岡では15度を超えて桜の咲く頃の暖かさとなる日もあるでしょう。昼間は暖かく感じられますが一日の中での寒暖差が大きくなりますので、引き続き体調管理にお気をつけください。

週明けは気温上昇で全層なだれのリスク高まる!

雪崩イメージ

週明けは、全国的に気温が上昇し、北陸から山陰で降るのは雨となりそうです。
気温が上昇するときに多雪地で注意したいのが「全層なだれ」です。
全層なだれは雪解け水により、雪の積もっている山の斜面全体が崩れることで発生します。斜面上の雪は固くて重たいため発生すると、40キロから80キロと自動車が走行するのと同じぐらいのスピードで滑り落ちてきます。
全層なだれの兆候は、雪の塊が滑り落ちてくるなどの兆候があるため、ドライブ中や雪山でのレジャーの際に遭遇した場合は注意しましょう。
また、なだれのおそれがある場合は、安全のため事前に通行止めが実施される場合があります。山道を運転する場合は最新の気象情報や交通情報を確認するようにしてください。

 

<参考>

・国土交通省「雪崩についての解説」
https://www.mlit.go.jp/common/001018269.pdf