【沖縄さくら2025】開花や見頃はいつ?沖縄の天気や気温も解説

年が明け、年間で最も寒い時期に差し掛かっていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?寒い日が続き、春が待ち遠しい今日この頃。
沖縄・奄美では、この時期に見頃を迎える桜があるんです!このコラムでは、沖縄・奄美で親しまれている桜や見頃の時期、天気について解説していきます。

沖縄の桜はソメイヨシノじゃない!どんな桜が咲く?

日本で最初にお花見が楽しめるのは沖縄県と鹿児島県奄美地方です。
ただ、本州でお花見とイメージする桜「ソメイヨシノ」ではない品種が、沖縄・奄美では咲き始めます。
休眠打破とは
ソメイヨシノは、桜が秋から冬にかけて、一定の期間、冬の寒さにさらされる必要があります。寒さから目覚めることを「休眠打破(きゅうみんだは)」といいますが、その後、暖かさで花芽が生長し、開花します。
沖縄・奄美は冬でも最低気温が10度を下回ることが多くなく、ソメイヨシノの休眠に必要な寒さが足りず、つぼみが寝ぼけた状態が続き、花を咲かせないと言われています。2009年に発表された論文によると、ソメイヨシノの南限は、奄美地方のすぐ北側の種子島(たねがしま)とされています。
沖縄・奄美で楽しまれているのは、ソメイヨシノではなく、ヒカンザクラ(緋寒桜)という品種です。よく似た名前で彼岸桜(ヒガンザクラ)と区別するため、カンヒザクラ(寒緋桜)やタイワンヒザクラ(台湾緋桜)と呼ばれることもあります。
ソメイヨシノは淡いピンク色の花びらをしているのに対し、ヒカンザクラは明るめのピンク色の花を咲かせます。また、花びらの散り方にも違いがあり、ソメイヨシノはハラハラと花びらが一枚ずつ散りますが、ヒカンザクラはガクの付いた花ごと落下します。

今帰仁や八重岳など桜スポットの見頃はいつ?

桜開花前線は、本州では北上しますが、沖縄・奄美では南下する傾向があります。沖縄県内の桜の名所でもある今帰仁(なきじん)城跡や八重岳(やえだけ)の見頃はいつ迎えるでしょうか?
・今帰仁城跡

城跡の石畳と一緒に桜を見られるお花見スポットです。2025年は1月25日(土)から2月2日(日)に「今帰仁グスク桜まつり」も予定されていて、期間中は夜間にライトアップされた夜桜も楽しめるでしょう。
🌸桜の見頃期間🌸:1月下旬~2月中旬
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101(那覇空港から車で3時間弱)
・八重岳

標高453mの八重岳には山頂までの道沿いにヒカンザクラが植えられていて、ドライブをしながらお花見が楽しめます!1月18日(土)~2月2日(日)は「もとぶ八重岳さくらまつり」が開催予定で、ステージイベントが予定されている日もあります。
🌸桜の見頃期間🌸:1月中旬~2月上旬
住所:沖縄県国頭郡本部町字並里921(那覇空港から車で2時間程度)

沖縄は冬でも暖かい?旅行を予定されている方へオススメの服装

寒い本州を抜け出して沖縄へ旅行の計画を立てている方もいらっしゃるかと思いますが、1月から2月の沖縄・奄美のお花見シーズンの天気や気温を解説していきます。
実は、筆者も2月に沖縄旅行に行ったことがありますが、寒かった記憶があります。本州に比べると暖かいのですが、北風が吹くと体温を奪われ、気温よりも肌寒く感じられました。

那覇は年間で最も降水量が少ないものの、すっきりと晴れる日は少なく、くもり空の日が多いでしょう。季節風が吹きつけると肌寒く感じられますが、日差しの出る穏やかな日は上着がいらないほどでしょう。
東京都心を例に那覇と平年の気温を比較すると、最低気温は15度ぐらい、最高気温は10度前後の差があります。このため、薄手のコートやウインドブレーカーなどの重ね着スタイルがおすすめです。冬でも沖縄は半袖一枚ではかなり肌寒いですから、服装選びにお気を付けくださいね!

<参考>
・丸岡知浩・伊藤久徳(2009)わが国のサクラ(ソメイヨシノ)の開花に対する地球温暖化の影響、農業気象p.283-296

・今帰仁村観光協会「第18回今帰仁グスク桜まつり」
https://www.nakijinson.jp/news.php?recommendation=1

・もとぶ観光協会「第47回もとぶ八重岳桜まつり」
https://www.motobu-ka.com/event_info/event_info-post-2776/