氷上ワカサギ釣り!できる地域はどこ?快適に楽しむ服装も紹介

冬の風物詩のワカサギ釣りといえば、思い浮かぶのは氷の張った湖に穴を開けて釣りをする「穴釣り」ではないでしょうか。ただ、日本の湖には氷が張る湖とそうでない湖があります。ほとんどの湖が凍る北海道でも、支笏湖のように凍らない湖があります。この記事では、湖が凍る条件と、氷上のワカサギ釣りを快適に楽しむための服装を紹介します。

【湖が凍る条件―気温―】
まず水が氷になるためには、寒さが必要ではないかと思いますよね。山梨県河口湖の場合、測候所によると、冬季における0℃以下となった日最低気温を積算していき、マイナス300℃に達すると湖が凍るとされています。ただ、河口湖周辺の富士五湖(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)全てが積算気温マイナス300℃に達すると凍るという訳ではなく、そもそも西湖と本栖湖では凍ることがないそうです。それはなぜでしょうか?

【湖が凍る条件―湖の形―】
お湯を沸かすときを想像してください。小さい鍋よりも大きい鍋でたくさんのお湯を沸かす方が、長い時間がかかりますよね。これは、水の量が多いほど温度を変えるために、たくさん熱を加えたり・奪ったりする必要があるということです。つまり、湖水の多い湖ほど温度が変わりにくく、凍りづらくなるのです。河口湖の隣にある西湖は、湖水面積は河口湖の半分以下であるものの、平均水深が4倍以上もあります。湖の容量は西湖の方が河口湖よりも1.5倍近くもあるため、凍ることがないそうです。


出典:国土地理院

【ワカサギ釣りにも地球温暖化の影響】
このほかにも、湖が凍るためには、塩分濃度や湧水の有無、風の強さなど様々な条件があります。ただ、概ね、平均水深が深くなるにつれて、湖が凍るまでの積算気温が低くなり、この積算気温に達すると湖が凍るようです。湖が凍る積算気温を調査した研究によると、北海道の摩周湖ではマイナス1000℃、栃木県の中禅寺湖がマイナス600℃、山梨県の山中湖でマイナス500℃、群馬県の榛名湖はマイナス80℃、山梨県の四尾連湖においてはマイナス45℃ が目安となります。
これらの湖のように、甲信越から北東のエリアでは、積算気温の条件を満たせば凍ることが多いようです。ただ、近年は地球温暖化の影響で、凍る期間が短くなったり、凍らない年が増えたりしている湖もあります。冬の風物詩である氷上のワカサギ釣りを守るためにも、地球温暖化について意識していきたいですね。

【快適に楽しむための服装】
このように、氷上のワカサギ釣りは甲信越から北東の凍る湖で行える場合が多いです。日中も気温の低い地域がほとんどで、湖は平坦なため風が強く吹きやすくなります。風を通しにくい防寒着があるとよいでしょう。雪や雨が降ることも考えると、スキーウェアのように防水性もあると安心です。また、移動や食事などで汗をかいてしまうことが考えられます。湿った服に体温を奪われますので、インナーは透湿性や速乾性のものを着るようにしましょう。さらに、氷の上は滑りますので、滑りにくい長靴や安全靴などを履いていくと転倒を防ぐことができます。なお、スキー場と同じように雪面からの照り返しが強いので、日焼け止めクリームやサングラスをしていかれるとお肌や目を守ることができます。


オススメはスキーの服装!

【参考文献】
「河口湖および精進湖の結氷状況について」有泉和紀,吉澤一家 山梨県衛生公害研究所年報,第45号,45-48
「日本国内湖沼の結氷条件と温暖化による変化」濱田浩美,西川博章,知北和久 陸水物理学会学術大会(2011年度東京大会)講演要旨集,36-37