今日1月5日(日)は、二十四節気の小寒(読み方:しょうかん)です。
寒さが厳しくなる頃で、小寒を「寒の入り」、立春を「寒の明け」といいます。そして、小寒から立春前日までの約1か月が、寒の季節=「寒中(寒の内)」となります。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
小寒に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、春の七草、フクジュソウ(福寿草)、アロエなどがあります。新年がスタートし、春の訪れを感じさせる色味の花も開き始めます。
・春の七草
春の七草とは「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」のことで、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」は七草粥を食べる習慣があります。七草粥には、胃腸をいたわる効果もあり、年末年始で胃がもたれ気味なこの時期にぴったりです。
・フクジュソウ(福寿草)
フクジュソウはキンポウゲ科の多年草です。北海道から九州にかけて4種類が自生していて、黄金色の花が咲きます。江戸時代は、春を一番に告げるという意味で「福告ぐ草(フクツグソウ)」と呼ばれていました。本来は2月~4月頃が見頃ですが、正月用に促成栽培がされています。
花言葉は「幸せを招く」「永遠の幸福」など縁起が良く、新年に飾りたい花です。
・アロエ
アロエは、ツルボラン亜科アロエ属の植物の多肉植物です。アロエというと、アロエベラの葉を食べるイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、1月~2月頃にオレンジ色の花が咲きます。
花言葉は「健康」「万能」のほかに「苦痛」「悲嘆」などがあります。
小寒に旬を迎えている食べ物
・セリ(芹)
セリ(芹)は春の七草の一つで、少し苦味のある味や独特な香りが特徴です。傷んでいなければ根っこまで食べることができ、宮城県の郷土料理「せり鍋」は根がないとおいしくないとも言われます。根セリ(冬セリ)は9月~3月が旬で、葉セリ(春セリ)は4月~6月頃に出回ります。
ビタミンやミネラルを多く含んでいて、根っこは食物繊維が豊富となっています。
・春菊
春菊は、すき焼きや鍋によく使われる葉野菜です。冬から春にかけて旬を迎え、少し苦味のある味や独特な香りが特徴です。春野菜や山菜に苦味があるのは、冬の間に低下した新陳代謝を促進したり、たまった脂肪や毒素を排出したりする作用があるためです。
春菊は栄養満点で、ビタミンやミネラルを多く含み、特に抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富です。
・レモン
国産で露地栽培のレモンは10月から4月頃に収穫され、冬に旬を迎えます。柑橘類の中でも特に酸味が強く、酸味の原因はビタミンではなくクエン酸です。クエン酸は疲労回復効果があり、継続して摂取することが望ましいといいます。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」