おせちに飽きたらカレー!冬にカレーを食べるメリットや保存方法とは?

正月三が日最終日の1月3日となり、そろそろおせちに飽きたという方もいるのではないでしょうか。そんな時に食べたくなるものといえば、、、カレーですよね!
今月下旬の1月22日には「カレーの日」もあり、寒い冬にカレーを食べることは体調面でのメリットもあるんです。
このコラムでは、おせちに飽きたらカレーというキャッチフレーズの意味や、冬にカレーを食べるメリット、冬カレーにおすすめの具材や保存方法について紹介していきます!

おせちはなぜ飽きる?

おせち

おせちは、もともと保存食としてつくられていました。
理由は、新年は神様をお迎えしているため台所を騒がせてはならないと考えられていたためで、主婦をゆっくり休ませるためという説もあるようです。
近年では、正月三が日などの長期休み期間中もスーパーマーケットなどの小売店や飲食店が開いている地域がありますが、正月は休業するお店が多く、おせちは大量につくられて食べる期間が必然的に長くなりました。味もお醤油ベースで単調なことが飽きやすい理由といえるでしょう。

おせちに飽きたらカレーとは?

カレーライス

「おせちに飽きたらカレーもね」というフレーズは、一度は聞いたことがあるのではないかと思います。これは1970年代につくられた、ハウス食品のカレーのテレビコマーシャルのキャッチフレーズです。
前述のように、おせちは正月三が日の後半になってくると飽きてしまいがちで、味に変化が欲しくなります。そんな三が日明けに食べたくなるのが、老若男女に好まれる“カレー”なんですね。

冬にカレーを食べるメリット・効果とは?

香辛料

カレーには香辛料やスパイスが多く使われています。香辛料やスパイスには、風味や香りによって食欲を増進させる効果があり、抗酸化作用や生理・薬理作用なども期待ができます。例えば、唐辛子に含まれる辛味成分のカプサイシンには、消化液の分泌促進作用や食欲増進作用、エネルギー代謝充進作用があるといいます。
冬は体が冷えることで消化器の働きが低下しやすくなります。また、この時期は忘年会・新年会など年末年始の暴飲暴食によって胃腸に負担がかかりやすくなります。
体を温め、食欲増進や胃腸の働きを促進する効果もあるカレーは、冬の体調を整えるにぴったりなんです。

冬のカレーにおすすめの具材5選

冬野菜

この時期に旬を迎える“冬野菜”は、糖度が高いのが特徴です。大根などの根菜や、白菜、ほうれん草などの葉物など、カレーに入れても美味しく栄養をとることができますよ。

① 冬瓜(トウガン)
冬瓜はウリ科の野菜で、みずみずしさが特徴です。冬と名前に入りますが実際は夏野菜で、夏に収穫したものを冬まで貯蔵することが名前の由来です。シンプルにひき肉とカレーにするのがおすすめです。

② 大根
大根は寒さのピークの時期に旬を迎える冬野菜です。寒さで凍らないように糖分を蓄えるため、この時期は甘さが増します。大根は先に下茹でをしましょう。ひき肉や豚バラ肉などとあわせると旨味が増します。

③ 白菜
冬を代表する野菜の一つで鍋に欠かせない白菜は、低カロリーなのが特徴です。カレーに入れると甘くてとろけるような食感となります。水分がたっぷり含まれているため、おすすめは無水カレーです。

④ ほうれん草
ほうれん草もこの時期が旬で、甘みが増しています。栄養価が高く、貧血予防などの効果もあります。鶏肉とあわせてチキンカレーにするのが定番で、老若男女問わず人気があります。

⑤ 長ネギ
長ネギは通年売られていますが、旬は冬です。カレーにするイメージがない方もいるかもしれませんが、和風だしを入れて、さっぱりとした和風カレーにし、2日目はカレーうどんにするのがおすすめです。

<番外編>

カレー鍋

① カレー鍋
ジャガイモや白菜、きのこ、ウインナー、油揚げなど、具材をたっぷり入れたカレー鍋はお子さまにも人気です。スープカレーはスープと具材を別に準備する必要がありますが、カレー鍋は手軽に作ることができます。

② おせちをリメイク
おせちのお煮しめはカレーにリメイクできます。すでに火が通っているものなので、ちょうどよい大きさに切ったらお水を入れて、カレールウを溶かせば完成します。お煮しめの味が濃い場合は、水の量で調整しましょう。

冬のカレーは常温で何日もつ?正しい保存方法とは

作ったカレーを鍋ごと常温で置いていたらカビが生えてしまった!
そんな経験のある方もいるのではないでしょうか。食べものは高温多湿な夏ほど傷みやすいですが、常温で保存するのは季節を問わずに注意が必要です。1日程度であれば、、、と思う方もいるかもしれませんが、味は変わらなくても食中毒の危険性があります。
カレーの保存は、まずは粗熱をとり、その後はすみやかに冷蔵または冷凍保存をしましょう。冷蔵は1~2日程度で食べるようにし、それ以上保存する場合は小分けに冷凍して1か月以内を目安に食べきってください。冷凍する場合は、じゃがいもなどでんぷん質を多く含む野菜は取り除くのがおすすめです。

 

<参考・引用>
藤江歩巳・大羽和子,「カレーの機能性」,日本調理科学会誌2004年37巻3号