JPCZが形成されて3日から4日が年始の雪のピークに!今後の雪の見通しやUターンラッシュへの影響を気象予報士が解説

3日から4日は日本海側で大雪のおそれ!JPCZ形成で積雪急増か?

4日(土)にかけては冬型の気圧配置となり、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)による活発な雪雲が北陸周辺にかかり続けるでしょう。
3日(金)は北海道から山陰の日本海側は次第に雪の範囲が西へと広がり、夜は東北太平洋側でも積雪となりそうです。四国の山沿いや九州北部でも雪の降る所があるでしょう。
4日(土)は日中まで北海道から山陰の日本海側は広く雪となり、大雪のおそれがあります。
その後は一旦冬型が緩み、仕事始めの6日(月)から7日(火)にかけては本州南岸を低気圧が通過するでしょう。東・西日本は雨となる見通しですが、山沿いでは雪の混じる可能性がありますので、最新の情報にご注意ください。

JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)とは

JPCZとは

JPCZとは“Japan sea Polar air mass Convergence Zone”の頭文字をとったもので、日本語にすると日本海寒帯気団収束帯です。冬型の気圧配置のときに日本海で形成される、1,000kmぐらいにわたる収束帯(雲の発達しやすいライン)で雪雲が発達しやすく、「雪雲の線状降水帯」とも言われます。
JPCZが形成されると、東北南部や、北陸から山陰の日本海側を中心に雪雲が次々と流れ込んで、短時間で積雪の急増するおそれがあります。寒気が非常に強い場合には、岐阜県や愛知県など太平洋側の地域にも雪雲が流れ込むことがあり、大雪になる可能性があります。

Uターンラッシュに雪が直撃!移動時に注意するポイントは?

持ち物チェックリスト

立ち往生を防ぐためには、大雪が予想される日に自動車での移動を控えるのが第一ですが、やむを得ない場合は、道路情報を確認した上でルートを調整し、無理のないようにしましょう。スタッドレスタイヤやチェーンの装着、毛布などの防寒具や飲食料を用意するなど、万が一に備えてください。雪で車のマフラーが詰まってしまうと一酸化炭素中毒になるおそれがあるため、雪かき用のスコップも常備するとよいでしょう。また、渋滞や通行規制に巻き込まれる可能性もありますので、ガソリンなどの燃料は満タンにしてください。
また、冬の荒天時は新幹線や航空機のダイヤが乱れるケースもあります。出発前は必ず最新の交通情報を確認し、早めに駅や空港に着くよう時間に余裕を持った安全な行動を心掛け、無理のない計画を立てましょう。移動日をずらすことは難しいかもしれませんが、移動の選択肢をいくつか持っておくと安心です。