今年2024年最後の天文イベントとも言える「ふたご座流星群」。方角やピークの時間帯、条件などについて解説していきます!
2024年のふたご座流星群の条件は?
今年2024年のふたご座流星群の月明かりの条件は、残念ながら、あまりよくないでしょう。
12月15日(日)が満月となるため、明るい月が一晩中、夜空を照らし、暗い流星は見にくくなりそうです。
ただ、極大の夜にあたる13日(金)夜から14日(土)は暗い場所で観測すると1時間あたり30個程度の流れ星が見ることができるでしょう!
ふたご座流星群はどの方角が見やすい?この週末はピークに!
流れ星が多く流れる「放射点」となるふたご座は、夕方には東の空に昇り始め、日付が変わり1時頃には天の頂上を通過し、朝には西の空に沈んでいきます。
ピークは12月14日(土)の午前10時に迎えると予想されますが、15日(日)の明け方までは普段よりも多くの流れ星が見られるでしょう。月の条件は悪いものの流星群は一晩を通して観測できそうです。
月が空低くにある状態の場合は、反対側の空を観察したり、空高くに月が昇る場合は低い空を見たり、根気強く観察しましょう!
【気象予報士が解説】ふたご座流星群ピーク前後の気になる天気は?
ここからは気になる天気を見ていきましょう!
この週末にかけて流星のピークとなりますが、太平洋側ほど晴れて流れ星の観察日和となりそうです。日本海側は雪や雨の降りやすい日が多いものの、来週は雲の隙間から流れ星を見ることができるかもしれません。来週もピークほどではないものの、流れ星が見ることはできますので、探してみましょう。
ふたご座ってどんな星座?『冬のダイヤモンド』も見頃へ
12星座のひとつでもある「ふたご座」。
星座絵も実は双子になっているんです。カストルは双子のお兄さんで、ポルックスは弟です。弟星のポルックスは黄色やオレンジ色をした一等星ですが、兄星であるカストルは白色で二等星です。
ふたご座流星群は、お兄さんのカストルの星を起点に流れ星が観測しやすくなりますので、ふたごの星に注目してみましょう!
ふたご座は「冬のダイヤモンド」を探すと見つけやすいでしょう。
「冬の大三角」は小中学校の理科の授業などでも見聞きした記憶がある方もいるかと思いますが、冬の大三角の一辺でもある「おおいぬ座のシリウス」と「こいぬ座のプロキオン」と、「オリオン座のリゲル」を起点としてみましょう。
この3つの星を起点に、北方向には明るい星が見つかれば、「ふたご座のポルックス」、「ぎょしゃ座のカペラ」、「おうし座のアルデバラン」です。6つの星をそれぞれ結ぶとダイヤモンドの形になります。いずれも一等星で、都心の明るい空でも、空が開けていれば見つけることができます!
ふたご座を探してから、流星群を探すとさらに見つけやすいでしょう!
ここまで、ふたご座流星群とふたご座、冬の星座について解説してきました。これから12月下旬にかけて、さらに夜の時間が長くなりますので、星座にも着目しながら夜空を見てみましょう!
<参考・引用>
・国立天文台「ふたご座流星群が極大(2024年12月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/12-topics03.html