喉(のど)のイガイガ・違和感は乾燥が原因かも!簡単にできる喉の乾燥対策を紹介!

喉がイガイガしたり、違和感が出ていたりしませんか?風邪やインフルエンザなどのウイルスによるのどトラブルの可能性もありますが、空気の乾燥が原因かもしれません。喉が乾燥してしまう原因と対応策についてご紹介していきます!

喉が乾燥する原因

①空気が乾燥している
鼻呼吸・口呼吸をした場合に吸い込む空気の温度と湿度によって、どちらが喉の乾燥を感じるか、という実験結果があります。それによると、吸い込む空気の温度と喉の乾燥には明確な関係は出なかったものの、吸い込む空気の乾燥度合では、湿度の低い空気を吸い込んだ方が喉の乾燥を感じる人が多かったとのことです。

冬季は、気温が低くなり、空気中に含むことができる水分量が少なくなることや、エアコンや暖房の使用により空気が乾燥しやすくなっています。全国主要都市の過去3年間の月平均最小湿度を見てみると、札幌や新潟など雪の多い地域でも、30%~40%になっていて、東京などの太平洋側の地域では20%前後と、空気はカラカラです。

全国最小湿度

湿度が40%を下回ると、インフルエンザなどのウイルスや細菌が飛散しやすくなると言われていますので、ご自宅やオフィスなどの湿度を温湿度計を置いて確認できるようにするといいですね。

②口呼吸をしている
鼻呼吸よりも口呼吸の方がのどが乾燥してしまいます。就寝中やアレルギー性鼻炎などで鼻づまりの症状がある方は、特に口呼吸になってしまいがちですから、鼻呼吸を意識して行ってみましょう。

③水分不足
夏場は意識的に行っている水分摂取、冬の間は疎かになっていませんか?私たちは、一日で約2.5リットルの水分量を尿や汗などから排出していると言われています。食事などから摂取している水分が約1.3リットルとされ、飲み水として目安になる量は約1.2リットルです。水分の摂取量が少ないと、体内から排出される水分の方が多くなってしまうため、喉の乾燥やイガイガなどの違和感に繋がってしまいます。

空気の乾燥の目安になる「乾燥注意報」とは

気象庁から発表される「乾燥注意報」は、空気の乾燥によって火事の発生・延焼が起こりやすい状態になっていることを注意喚起するために発表されています。発表基準は、各市区町村・地域毎に、「最小湿度」と「実効湿度」の2種類の値が定められています。

最小湿度は、一日の中の湿度の最小値。実効湿度というのは、屋外に置かれた木材の乾燥具合で、数日間の値を考慮して算出されています。
具体的な基準値は、東京23区では「最小湿度25%で実効湿度50%」、大阪府が「最小湿度40%で実効湿度60%」、北海道札幌市(石狩地方)は「最小湿度30%で実効湿度60%」となっています。

乾燥注意報が発表されている場合は、すでに屋外の湿度が40%を下回っていますから、喉のイガイガ・違和感を引き起こさないためにも、乾燥対策をしましょう!

喉を潤すための対応策

喉を乾燥から守るための対応策をご紹介します。

乾燥防止対策

①室内を加湿する
エアコンや暖房をつけている室内では、加湿器を使用したり、洗濯物を部屋干しするなどして空気を加湿するようにしましょう。湿度の目安としては40%~60%を保てるようにすると良いですよ。湿度が60%を超えてしまうと、不快に感じたり、カビや雑菌が繁殖したりするため、加湿のし過ぎにも注意が必要です。

②口呼吸を防ぐ
口呼吸をしてしまっているかもしれない!という方は、鼻呼吸ができるようサポートするテープなどのグッズを取り入れたり、就寝中は濡れマスクを使用したりすると良いでしょう!

③水分補給や飴をなめる
喉の乾燥が気になる場合は、意識的に水分を補給しましょう。のど飴を舐めると、唾液の分泌が進み、のどの乾燥感を和らげてくれます。

喉が乾燥すると、風邪を引きやすくなったり、喉の痛みや声枯れなどの症状に発展してしまう事も。意識的に対策をして、空気カラカラの冬を乗り切りましょう!

<参考文献>
人間-生活環境系シンポジウム報告集 37 121-124, 2013-11-22
室内温熱環境が喉の乾燥感にもたらす影響に関する被験者実験
山田 直毅、高田 暁
https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F11080036&contentNo=1

気象庁 警報注意報発表基準一覧表
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index.html