二十四節気の立冬を迎えた今日11月7日(木)に、甲府地方気象台から富士山の初冠雪の便りが届きました。昨年より33日遅く、平年より36日遅い発表です。
富士山の初冠雪の最も遅い記録は1955年と2016年の10月26日でしたがその記録を塗り替えて、統計を開始した130年前の1894年以降で最も遅い記録となり、初めて11月に入ってからの観測となりました。
今年の初冠雪なぜ遅い?
初冠雪とは、その年の寒候年(前年8月から当年7月31日までの期間)に、付近の気象台から対象となる山の頂を眺め見て、初めて見えたときをいいます。
富士山の初冠雪の場合は、「その年の最高気温日を観測して以降に、甲府地方気象台からみて山頂付近が初めて積雪などで白く見えること」となっています。実際に山頂に雪が積もっていても、雲などがかかっていて気象台から見られなければ、観測したことにはならないのです。
富士山の初冠雪の平年日(1991-2020年)は10月2日です。
今年の10月中は最低気温が0度を下回り、富士山に雪雲がかかり、富士山に雪の降った可能性のあるタイミングも何日かありました。ただ、今年は例年に比べて気温が高く、雪が降ったとしても量が少なく、積もってもすぐ溶けてしまったため、なかなか初冠雪とならなかった可能性があります。
東北や東日本の山地から初冠雪の便り続々届く?
今日7日(木)をピークに上空に寒気が流れ込むため、東日本や東北の山地では、このあとも初冠雪の便りが届くかもしれません。
峠道を車で通行する方は、冬用のタイヤに履き替え、路面凍結による交通障害にお気を付けください。