【気象予報士が解説】寒冷前線が通過し西日本太平洋側は大雨のおそれ!明日の大雨注意エリアは?

明日23日(水)にかけては発達中の低気圧からのびる寒冷前線が通過するため、全国的に雨や風が強まり、荒天となる可能性があります。
九州では昨日からの大雨で地盤の緩んでいる所があり、中国・四国から北海道も大雨に注意が必要な期間があります。通勤・通学時に注意したいポイントを含め気象予報士が解説します。

『寒冷前線』が通過し大雨に!続く大雨で九州南部は地盤ゆるむ

今日午後は日本海を進む低気圧からのびる寒冷前線が本州付近を通過するでしょう。
『寒冷前線』の通過するタイミングでは、雨がザッと強まり、雷を伴うこともありそうです。特に今回は梅雨時期や秋雨のシーズンに流れ込むような暖かく湿った空気が流入し、前線の活動を活発化させるでしょう。昨日は九州南部で記録的短時間大雨情報が発表され、地盤のすでに緩んでいる所もありますので、引き続き厳重な警戒が必要です。

明日の大雨エリアはどこ?

今日午後は中国・四国や九州で、明日の朝以降は近畿から北海道の広い範囲で大雨に注意が必要です。

また、明日朝の通勤時間帯から日中は、近畿や東海で1時間30ミリの激しい雨や落雷、竜巻等の激しい突風の発生する可能性があります。

さらに、明日の夕方の帰宅時間帯には、東海から北海道を中心に雨脚の激しくなる所があるでしょう。前線の通過前は南風が、通過後は北風に変わって、突風となる可能性もあり、横殴りの雨に注意してください。

通勤・通学前に確認を!大雨チェックポイントとは?

大雨が予想されるなか、通勤・通学の際に気を付けたいポイントをまとめてみました。
アンダーパス
・通勤・通学のルートの確認
交差する鉄道や道路の下を通る「アンダーパス」は大雨が予想されるとき、通行に注意が必要です。徒歩や自転車で移動される方ももちろん、車で通ると身動きが取れない状態になるかもしれません。大雨が予想されるときは周囲の安全を確認し、なるべく迂回路を選ぶようにしましょう。
・目的地までの雨雲の様子を確認
出発地だけではなく、学校や通勤先の目的地の天気も確認して、傘を持っていくかどうか判断してください。目先1時間までの雨雲の様子はそらくらの雨雲レーダーでチェックしてみましょう。
・持ち物や服装を確認
10月に入り、昼間の時間が短くなってきています。特に暗くなり始めの夕方に移動を予定される方は、ドライバーからも発見されやすい明るめの服装を選ぶと良いでしょう。
また、朝の通勤時間帯に強雨が予想されるエリアでは、乾いたタオルや替えの靴下などを持っていくと安心です。