オリオン座流星群【2024】流れ星の方角は?オリオン座の星の名前を解説

オリオン座流星群は明日10月21日(月)にピークを迎えます!
このコラムでは、オリオン座流星群の方角や見える時間帯のほか、オリオン座の星の名前を解説していきます。

オリオン座流星群の方角や見える時間帯は?


オリオン座流星群は比較的長く楽しめる流星群ですが、流星の数は多くはなく1時間に数個程度です。ただ、火球(かきゅう)と呼ばれる明るい流星を多く見つけることができる流星群としても知られています。
極大日の前後2~3日は、流れ星を一晩中見ることができ、放射点が高くなる夜9時以降が好条件です。
ただ、今年2024年は、月齢19の満月を少し過ぎた明るい月が夜空を照らすため、月の条件は悪いでしょう。

流れ星の放射点となるオリオン座は夜遅い時間に東の空へのぼるでしょう。流れ星には悪条件となる月ですが、オリオン座方面には木星や火星も共演し、一等星の多い冬のダイヤモンドも楽しめそうです!
砂時計のような形をした「オリオン座」を見つけたら、山や建物で月を隠しながらオリオン座を中心に空全体を根気強く眺めると、流れ星を発見できるかもしれません。

この先1週間で観測がOKなのはいつ?


ピークとなる21日(月)は東海や西日本で観測日和でしょう。ただ、23日(水)頃は低気圧や前線が通過するため全国的に雨が予想されます。今夜はピーク時に条件がよくない東北や関東でも観測が期待できますから、夜空を眺めてみましょう。
外に長時間いると星空がきれいな場所ほど手先が冷えてきます。首元や手首、足首を温める服装を選び、ホットドリンクなどで体を温めながら観測すると良いでしょう。

オリオン座の神話や星の名前を解説

ここからはオリオン座について解説をしていきます。

<オリオン座とは?>
冬の大三角を作る星座の一つオリオン座。夜空の中でも見つけやすい星座の一つではないでしょうか?
<オリオン座の星の名前>
夜空で砂時計の形を見つけたらオリオン座です。
真ん中の3つに並んだ「三ツ星」を取り囲む明るい赤い星が「ベテルギウス」、明るい白い星が「リゲル」です。どちらも1等星で、88星座の中で1等星が2つある星座は「みなみじゅうじ座」と「ケンタウルス座」とこのオリオン座の3つです。
<ベテルギウスが赤く光る理由>
ベテルギウスが赤い理由は年老いた星であるためです。
星の一生の最後は大爆発を起こすと考えられています。地球とベテルギウスは640光年以上離れているため、すでに爆発していて、その光が届いていない可能性もあるんです!おうし座にある「かに星雲」は平安時代に爆発し、昼間も肉眼で観察できたと記録に残っています。ベテルギウスが爆発すると同じような現象が起こる可能性があるとも言われています。
<小三ツ星ってなに?オリオン大星雲を見つけてみよう!>

オリオン座の真ん中に3つ並んだ星の下には暗い小さな星が縦に3つ並んでいて、「小三ツ星(こみつぼし)」と呼ばれる星があります。この小三ツ星の真ん中あたりをよく眺めるとぼやーっとした雲のようなものが見えます。これはオリオン大星雲(だいせいうん)。巨大なガスの集まりです。
肉眼の観察は少し難しいかもしれませんので、気になる方は望遠鏡や双眼鏡で確認してみましょう!

ここまで流星群やオリオン座について解説してきました。
オリオン座はこれから冬にかけて晴れていれば毎日見ることができる星座です。12月の冬至に向けて夜の時間が長くなる時期ですが、オリオン座に宇宙を感じてみるのはいかがでしょうか?

<参考・画像引用>
国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2024年10月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/10.html

国立天文台「月が木星、火星に接近(2024年10月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/10-topics04.html

国立天文台「主な流星群の一覧」
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html

国立天文台「オリオン大星雲を観察する好機(2023年2月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/02-topics04.html