今日は二十四節気の「寒露」 この時期が見頃の草花や旬の食べ物は?

今日10月8日(火)は、二十四節気の寒露(読み方:かんろ)です。
日中はまだ厳しい暑さの日もありますが、10月に入って朝晩はようやく涼しく感じられるようになりました。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!

寒露に見頃を迎えている草花

地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、キク(菊)、ナナカマド、フジバカマ(藤袴)などがあります。身近な草花の色味の変化から秋の訪れを感じられるようになります。

・キク(菊)

菊

キクはキク科キク属の植物です。元々は外来種で、平安時代からは菊の節句(重陽の節句)が旧暦の9月9日、つまり現在の10月中旬頃に行われました。見頃は品種にもよりますが、一般的には9月~11月頃で、10月~11月には各地で菊まつりが開催されます。
花言葉は、「高貴」「高尚」「高潔」「信頼」です。

・ナナカマド

ナナカマド

ナナカマドはバラ科の落葉高木です。オオナナカマドやエゾナナカマド、ヤマナンテンとも呼ばれ、初夏に白い花を咲かせ、9月~10月頃に赤い実を実らせます。
花言葉は「賢明」「慎重」「私はあなたを見守る」などがあります。

・フジバカマ(藤袴)

フジバカマ

フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物で、秋の七草の1つです。香草(こうそう)や蘭草(らんそう)とも呼ばれ、万葉の時代から親しまれてきました。9月下旬~10月中旬頃が開花時期です。
花言葉は、「あの日を思い出す」「ためらい」などがあります。

寒露に旬を迎えている食べ物

・銀杏(ギンナン)

銀杏

銀杏はイチョウの種子で、独特なにおいが特徴です。地域や気温にも左右されますが10月~11月頃にかけて旬を迎えます。ビタミンが豊富で、カリウムやβ-カロテン、パントテン酸なども含みます。食べ過ぎると中毒症状が出る可能性があるため、適切な量を摂りましょう。

・松茸(マツタケ)

松茸

秋の味覚の王様ともいわれる松茸は、香りのよさが特徴です。国内産は9月~10月頃に旬を迎えます。食物繊維やビタミンを多く含み、香気成分のマツタケオールには食欲増進効果があります。

・椎茸(シイタケ)

椎茸

秋は様々な種類のキノコが旬を迎えますが、椎茸もその1つです。旬は春と秋の2回あり、秋は9月~11月頃です。ビタミンや食物繊維、葉酸などが豊富に含まれ、低カロリーなのもうれしい特徴です。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。

<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」