【気象予報士が解説】明日夜は関東で警報級の大雨の可能性!荒天による交通障害の注意点とは?

明日夜は関東を中心に雨や風が強まり荒れた天気になる可能性があります。帰宅時間帯と重なる午後7時ごろは関東南部を中心に活発な雨雲が流れ込むでしょう。
荒天や交通機関へ影響のポイントを気象予報士が解説します。

新たに低気圧が発生!明日午後は東海から関東を通過!

昨日は台風16号も発生しましたが、このあと明日朝までに東海道沖には別の温帯低気圧が発生するでしょう。低気圧は発達しながら東海から関東を通過する見込みで、明日の帰宅時間帯は雨や風が強まるでしょう。

予想される雨の降る量は?警報級の大雨の可能性

あさって土曜日にかけては、関東や静岡県に活発な雨雲が掛かり、大雨が予想されています。予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
▼あす12時までの24時間
伊豆諸島 120ミリ
静岡県 80ミリ
▼あさって28日12時までの24時間
関東北部 100ミリ
関東南部 120ミリ
甲信地方 100ミリ
伊豆諸島 200ミリ
静岡県 200ミリ
▼そのあと29日12時までの24時間
静岡県 150ミリ
大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒をしてください。
激しい雨
また、明日午後は関東や東海で局地的に1時間30ミリ以上の激しい雨が予想されています。
1時間に30ミリ以上の雨はバケツをひっくり返したような降り方で、道路が川のようになったりすることがあります。また、高速道路を運転する車のブレーキが利かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が発生する可能性があります。雨の降り方と体感については、こちらのコラムをご確認ください。
雨だけではなく低気圧の通過時には風も強まりますので、強風にも注意が必要です。

交通機関に影響の出る可能性!早めの帰宅を

雨や風が強まり、交通機関に影響の出る可能性があります。
▼電車
雨や風のしきい値に達すると、計画運休の発生する可能性があります。また、強風よって架線に飛来物が引っ掛かり、遅れが発生する場合もあります。橋や沿岸を走る電車ほど影響が出やすいため、早めの帰宅を心掛けましょう。
▼航空機
あさってからの土日で旅行などを予定されている方は航空機に遅れが発生する可能性もあります。最新の交通情報をチェックしてください。
▼高速道路
吹き流し
大雨によってブレーキが利きにくくなることも考えられますので、いつも以上に安全な速度で運転することを心掛けましょう。また、アンダーパスなどの低い土地が冠水している可能性があります。安全なルートを選ぶようにしてください。
さらに、強風によって高速道路を運転する際はハンドルを取られてしまう可能性があります。トンネルの出入り口付近や橋の上、海岸沿いなどは特に風が抜けやすいため、吹き流しを参考に車間距離をとるなど対策を行ってください。