【気象予報士が解説】前線通過で関東も警報級の大雨に!台風シーズンにおすすめの対策とは?

「秋雨前線」+「台風」の大雨パターン!なぜ注意が必要?

今日午前中は東北から北陸に秋雨前線の活発な雨雲が掛かり、大雨となっている所があります。
秋雨前線+台風
前線とは異なる温度や湿度の空気の境目で、温度差や湿度差があるほど活動が活発化します。秋雨前線の北側には「秋の空気」、前線の南側には台風13号からの「夏の空気」が流れ込んでいます。特に南側の「夏の空気」は梅雨の最盛期のような高温多湿な空気が流れ込んでいて、前線の活動を強めています。このあと明日にかけては東北から九州で大雨に警戒・注意が必要です。

これから予想される雨の量は?

今日午後は東北と北陸で、明日にかけては関東甲信や北陸、東海で活発な雨雲が流れ込みやすく、局地的に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨の降る可能性があります。
明日朝にかけて予想される雨の降る量はいずれも多い所で以下の通りです。
▼東北 100ミリ
▼関東甲信 100ミリ
▼北陸 100ミリ
▼東海 80ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。
雷しゃがみ
また、西日本も含めて大気の不安定な状態となっていますので、落雷のほか、竜巻などの激しい現象の発生する可能性も高まっていますから、急な冷たい風が吹いてくるといった雷雲の接近するサインに気づいたら建物の中で雨宿りをしてください。雨宿りが難しい場合はいわゆる「雷しゃがみ」の姿勢をとるようにしてください。

これからが本番!台風シーズン対策3選

これから10月中旬にかけて台風が日本に接近しやすい時期となっています。5年前の2019年には台風15号(令和元年房総半島台風)と台風19号(令和元年東日本台風)が相次いで関東に上陸し、広い範囲で甚大な被害をもたらしました。
台風シーズンに見直したい対策を3つまとめてみましたので、いま一度ご家族で防災意識を高めるようにしましょう!
・非常用持ち出し袋の中身をチェック
非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋
チェックリストを参考にしながら非常用持ち出し袋の中身をチェックしましょう。
非常食や飲料水の賞味期限は切れていないでしょうか?懐中電灯やモバイルバッテリーは電池がなくなっていると、いざという時に使えないため、直前に確認するようにしましょう!

・避難経路をチェック
避難経路
大雨による避難・地震による避難でそれぞれ危険な場所は異なりますが、家族一緒にご自宅から避難所まで徒歩で移動してみるのもおすすめです。大雨の場合は川沿いやアンダーパス、崖や急斜面の近くは避けて遠回りでも安全なルートを選ぶようにしましょう!

・台風接近が予想される場合は?家の周りをチェック
強風対策として雨戸が動くか、またシャッターがない窓の場合は養生テープの用意があるか確認しておきましょう。
大雨対策には、側溝や排水溝の掃除が有効です。草などによって詰まってしまうと排水が追い付かず、道路が冠水する可能性があります。晴れている日に片付けましょう!