防災グッズを見直そう!今日は防災用品点検の日【気象予報士が解説】

防災用品点検の日とは?その意義と重要性

防災用品点検の日はいつか
今日9月1日は防災用品点検の日です。防災システム研究所によって毎年3・6・9・12月の1日に制定されました。防災の意識を高めるための重要な日と位置づけられ、日本が過去に経験した大災害の教訓から学び、日常生活の中で防災意識を再確認する機会となっています。家庭や職場での防災用品の点検が大切です。非常食や飲料水、懐中電灯、ラジオ、医薬品などが正しく保管されているか、使用期限が切れていないかなどを確認することで、いざという時に備えることができます。防災用品の定期的な点検は、万が一の際に命を守るための重要な行動であり、個々の備えが地域全体の防災力向上に繋がります。防災用品点検の日を機に、家族や同僚と一緒に防災計画を見直し、災害に対する準備を万全にしておきましょう。

点検すべき防災グッズリスト:基本アイテムと追加アイテム

防災グッズリスト
防災グッズの点検は、基本アイテムと追加アイテム の両方を含むリストをチェックしてみるとよいでしょう。
まず、基本アイテムとして欠かせないのは以下の3つです。

  1. 非常食と飲料水: 最低でも3日分、理想的には1週間分を備蓄しましょう。
  2. 懐中電灯と予備電池: 停電時に光源を確保するために必要です。
  3. 応急手当用品: 包帯や消毒液、常備薬、マスクなどの医薬品を揃えましょう。

 
これらは災害時の生存を確保するために基本的な備えとなります。

次に、追加アイテムとしては以下の4つが挙げられます。

  1. 乳幼児用品: ミルクやおむつ、 レトルトタイプの離乳食、普段から好んで食べるお菓子を多めに買い置きしておくなどは、乳幼児がいる家庭では必要です。
  2. ペット用品: ペットフードやリード、避難用のキャリーケースを準備しましょう。
  3. 防寒具と寝袋: 秋冬シーズン前の9月1日と12月1日は冷え込みに備えて 、暖かい衣服や寝袋を用意しておくと便利です。
  4. 重要書類のコピー: 身分証明書や保険証、銀行の情報などを防水ケースに入れて保管します。

 
追加アイテムは、家庭の状況に応じて追加することで充実さが増します。
 
そらくらの防災コラムでは、乳幼児向けペットと暮らす方向けの記事でも関連した解説が紹介されています。合わせて確認してみると良いでしょう。防災グッズの点検は、いざという時に迅速かつ適切に対応するための準備です。定期的な点検で、使用期限・破損具合を確認することで効果を発揮できます。

効果的な点検方法と保管のポイント

防災グッズの点検と保管
防災グッズの点検と保管は、非常時に迅速かつ適切に対応するために重要です。効果的な点検方法と保管のポイントを押さえておきましょう。

点検の頻度
少なくとも半年に一度は防災グッズを点検するとよいでしょう。季節の変わり目や家庭の状況に変化があった場合も点検のタイミングです。点検の際にはリストを作成し、各アイテムが揃っているか、使用期限が切れていないか、破損していないかをチェックしてください。特に、食品や飲料水、常備薬、電池 などの消耗品は期限切れに注意が必要です。

点検後のアイテム交換
不備のあるアイテムは速やかに補充・交換します。新しいアイテムを追加した際には、その情報をリストに反映させることを忘れないようにしましょう。

保管のポイント
家族全員が防災グッズの保管場所と使い方を把握しているかも共有することが大切です。緊急時にスムーズに取り出せるように、取り出しやすい場所に保管しましょう。保管場所については、玄関やリビングの一角など、すぐに手が届く場所が適しています。背丈以上の家具が倒れクローゼットがふさがれると取り出せないことも想定し、防災グッズを置く場所を分散させることで 、緊急時に慌てずに済みます。防湿や防虫対策として、防水ケースや密閉容器を使用するのも効果的です。

点検の習慣化
定期的な点検を習慣化するために、カレンダーやスマートフォンのリマインダーを活用しましょう。家族全員で点検を行うことで、防災意識を高める良い機会にもなります。点検を通じて、防災グッズの内容や使用方法を再確認し、必要な備えを万全に整えておきましょう。

<参考>
内閣府:防災基本計画
https://www.bousai.go.jp/taisaku/keikaku/kihon.html
東京都:防災ホームページ
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/
消防庁:防災マニュアル
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/index.html