【気象予報士が解説】台風10号の最接近はいつ?強い勢力で西日本を直撃!いま見直したい対策とは?

台風10号は27日(火)から28日(水)頃に西日本にかなり接近し直撃する可能性があります。
今回の台風のポイントは①台風が発達しながら接近すること②接近前から遠く離れた地域で大雨の可能性があることです。気象予報士がいま見直したい対策についても解説します。

台風10号は発達しながら北上!『非常に強い勢力』へ


午前9時現在、強い台風10号は日本の南を北西へ進んでいます。
台風の発達のキーワードは「海面水温の高さ」です。一般に海面の水温が27度以上の海域で台風は発生するとされていて、太平洋側は関東の南海上まで、日本海は青森県付近まで広がっています。日本の南の暖かい海を北上するため、強い台風はさらに発達を続けるでしょう。

猛烈な風の吹くおそれ!台風接近前から北日本は前線の影響で大雨か?

台風の強さ
27日(火)には上から2番目の「非常に強い勢力」まで台風10号は発達し、28日(水)には強い勢力を保ったまま西日本にかなり接近し、直撃する可能性があります。
西日本ではしだいに風が強まり、27日(火)には非常に強い風が吹く所があるでしょう。
27日(火)に予想される最大風速(最大瞬間風速)は以下の通りです。
▼四国地方 25(35) メートル
▼近畿地方 23(35) メートル
また、海上では大しけとなり、27日(火)に予想される波の高さはいずれも、うねりを伴い以下の通りです。
▼四国地方 8メートル
▼近畿地方 7メートル
台風の最接近のタイミングとみられる28日(水)は西日本で猛烈な風や猛烈なしけとなるおそれがあります。
さらに、台風の接近前から北日本付近には前線が停滞する予想で、大雨が長く続き、警報級の大雨となる可能性があります。

『いま』見直したい台風対策とは?今日のうちに済ませて!

すでに東海道・山陽新幹線では、27日(火)から28日(水)の計画運休の可能性を発表していますが、私たちができる対策は何でしょうか?
①無理な移動は控え移動日の変更を検討する
旅行や出張を計画されている方は新幹線や航空機などに影響の出る可能性があります。ご利用になる交通機関のHPで最新の情報を確認し、移動日をずらすなどの検討をしましょう。
また、明日のうちにノートパソコンを持ち帰りテレワークの環境を整えるなど、対策をしてみてください。
②非常用持ち出し袋の中身の点検
非常食や飲料水を非常用持ち出し袋に入れっぱなしにしていると賞味期限が切れてしまうことがあります。台風接近前にいま一度、中身の点検をしてみましょう。
非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋
③屋内・屋外の強風対策を見直す
暴風が予想される地域では、屋外の物干し竿や植木鉢を屋内にしまうなど、対策を行ってください。また、雨戸やシャッターはしっかりと締めることができるか、シャッターなどがない窓は養生テープを貼ることで窓が割れた際ガラスが飛散することを防ぎますので、用意があるかチェックしましょう。

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