【満月特集】土星と近づく?8月の満月“スタージェンムーン” 今日の天気はどうなる?

スタージェンムーンの由来や意味とは

「スタージェンムーン(Sturgeon Moon)」とは、日本語にすると“チョウザメ月”となり、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる8月の満月の呼び名です。8月になると、北米のスペリオル湖・ミシガン湖・ヒューロン湖・エリー湖・オンタリオ湖からなる「五大湖」周辺で、チョウザメ漁が最盛期を迎えることが由来です。
夏の最も暑い時期のため「ドッグデイズムーン(盛夏月)」と呼ばれたり、「ライトニングムーン(稲妻月)」や「レッドムーン(赤月)」と呼んだりすることもあるようです。

満月を観察できる時間や方角は?

2024年8月 月の出・月の入り

2024年のスタージェンムーンは、8月20日(火)の午前3時26分にちょうど満月となり、日本では深夜の時間帯のため、観測条件はよいでしょう。
19日(月)の夜は、月の出てくる午後6~7時頃には東の空に見ることができ、日付が変わる前後に天の頂上を通って、明け方に西の空に沈んでいきます。

月と土星を見よう!20~21日夜は月と土星が近づく!

月が土星に接近

国立天文台より画像引用

明日20日(火)の夜から明後日21日(水)の夜は、月が土星と接近し、満月近い月とのコラボレーションを楽しむことができます。20日(火)の夜には月の左側に、21日(水)の夜には月の右側に土星を見ることができます。
土星は1.0等級の明るさがありますので、比較的見つけやすい天体です。 肉眼でも見ることができ、望遠鏡を使えば輪っかも見ることができるでしょう。

今夜の各地の天気はどうなる?

8月19日夜~20日明け方の天気

南海上の熱帯低気圧由来の湿った空気の影響を受けるため、近畿から九州、沖縄は雲に覆われて、太平洋側中心に雨の降ることがあるでしょう。今夜の満月の観測はやや厳しそうです。
関東や東海は早い時間は雲の切れ間から満月を見るチャンスがありますが、次第に雨となり、活発な雨雲がかかる可能性があります。
東北日本海側や北陸は比較的晴れて、満月を長い時間のぞめるでしょう。夜も気温が下がらず、蒸し暑いため、水分補給を忘れないようにしてください。
北海道は雨の降る時間がありますが、遅い時間は北側の地域ほど晴れて、満月を見るチャンスがありそうです。

毎月の満月の名前とは?

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
スタージェンムーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

 

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

・国立天文台 「ほしぞら情報2024年8月」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/08.html