【満月特集】短夜に眺める6月の満月 “ストロベリームーン” 今日・明日の天気はどうなる?

ストロベリームーンの由来や意味とは

「ストロベリームーン(Strawberry Moon)」とは、日本語にすると“苺月”となり、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる6月の満月の呼び名です。北米では6月にいちごの収穫が行われることが由来とされます。
恋を叶えてくれる月とも言われ、ヨーロッパでは、薔薇の咲く時期であることから「ローズムーン」と呼ばれたり、夏の最初の満月であることから「ホットムーン」と呼んだりする地域もあるようです。

満月を観察できる時間や方角は?

2024年6月 月の出・月の入り

2024年のストロベリームーンは、6月22日(土)の午前10時8分にちょうど満月となり、日本では昼前の時間となるため、観測は今日21日(金)か明日22日(土)の夜がよいでしょう。
22日(土)の夜は、月の出てくる午後7~8時前後には東の空に見ることができ、日付が変わってから1時頃にかけて天の頂上を通って、明け方に西の空に沈んでいきます。

この時期の満月の観測時間が短い理由は?

6月21日(金)に夏至を迎え、この時期は昼が長く、夜は短くなっています。満月を見られる時間は5月の満月・フラワームーンも短めでしたが、ストロベリームーンはさらに短く、8~9時間程度です。秋の夜を表す”夜長(よなが)”に対して、夏の夜は”短夜(みじかよ)”と言い、儚い気持ちを表します。
また、地球の自転軸が23.5°傾いていることから、満月の高度は季節によって異なります。この時期の満月も冬よりは低くなっていて、この先は夏にかけて地平線(水平線)に近くを通るようになります。

月の高度

今日・明日夜の各地の天気はどうなる?

梅雨前線が北上するため、今日21日・明日22日ともに雲が多く、明日22日は東海から九州で雨が降りやすいでしょう。関東から九州では、今日21日は東側の地域ほど雲の切れ間から月を見るチャンスがありますが、明日は次第に雨が降るため、観測は厳しそうです。
北海道や東北も雲が多い天気となりますが、仙台は比較的は観測チャンスがあるでしょう。
今日21日・明日22日ともに観測日和となるのは沖縄です。両日ともに晴れて天体観測を楽しめるでしょう。夜間も気温は25℃を超えますので、風通しのよい服装を選び、適宜水分補給をしてください。

毎月の満月の名前とは?

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
ストロベリームーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

 

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/