活発な雨雲が点在!急な雷雨のほか竜巻やひょうの降るおそれも
今日未明には千葉県内で1時間20ミリの強い雨の観測された地点もあり、午前中は中国・四国から東北では活発な雨雲が点在しています。
今日は、日本海の低気圧が発達しながら北上するため、中国・四国から北海道の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
不安定な期間はいつ?暴風警戒エリアも!
不安定な期間は、西日本から東海・関東甲信で今日いっぱい、北陸から北海道で明日にかけてとなっています。外出時・帰宅時は、雨雲レーダーで目的地の雨の様子も確認しましょう。
急に雷雲が発達し、雷雨やひょう、竜巻といった激しい現象の発生するおそれがあります。雷雲が接近する3つのサインを覚え、サインに気づいたら、建物の中に避難するようにしてください。気温変化の大きい春に発生しやすい不安定な現象はこちらにまとめています。
また、低気圧に近い日本海側では暴風の吹き荒れる可能性があり、特に山口県や富山県、東北日本海側では警報級の可能性が高まっています。低気圧の発達に伴い、急激に風が強まり、南風の吹き込む関東でも高速道路の速度規制がかかったり、電車のダイヤが乱れたりし、交通機関に影響の出る可能性もありますので、警戒・注意をして、早めの帰宅を心掛けましょう。
不安定や暴風となる原因は?寒冷渦(かんれいうず)
日本海を北上中の低気圧は、通常の温帯低気圧と異なり、前線を伴っていません。これは、上空に寒気を伴っている「寒冷渦(かんれいうず)」と呼ばれる低気圧の一種です。
寒冷渦は、上空の強い西風である偏西風(へんせいふう)から切り離されているため、動きが遅いことが特徴です。また、低気圧の南東側では、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になりやすいことが知られています。
明後日以降の天気は?5月としては記録的暑さ!土日にも沖縄・奄美は梅雨入りか?
明日も北陸や東北、北海道では、大気の状態が非常に不安定となり、晴れていても天気の急変に注意が必要です。
土日は天気が回復し、本州は広く晴れますが、19日(日)は太平洋側で雲が広がり、雨のぱらつく所があるでしょう。週末にかけては、気温が高くなり、土日は内陸部を中心に広く真夏日が予想され、福島では猛暑日近い暑さで、5月としては記録的な暑さになる可能性もあります。春の運動会シーズンとなっていますので、お子様だけではなく、応援する保護者の皆さまも熱中症対策を行ってください。次に本州で雨が予想されるのは週明け20日(月)となるでしょう。
沖縄・奄美は、18日(土)くもりや雨の天気が予想され、平年より1週間程度遅れて、ようやく梅雨入りの発表があるかもしれません。
<参考>
・気象庁「第4章 対流雲(積乱雲)」
https://www.data.jma.go.jp/mscweb/ja/prod/pdf/book/2-chapter4.pdf