「春分」とはどういう意味でどんな季節?【二十四節気・七十二候】

二十四節気「春分」の意味

春分(しゅんぶん)は、昼と夜の長さが同じになる日で、暦の上では春の真ん中となります。
国民の祝日の“春分の日”は、太陽が春分点を通る日で、地球が太陽のまわりを公転する周期が365日ではなく、365日と6時間ぐらいのため、年によって日付が前後します。
また、春分を中日とした前後3日の7日間を彼岸といい、春の彼岸は牡丹の花の咲く頃のため、一般的に「ぼたもち(牡丹餅)」を食べます。

春分の七十二候

・ 初候:雀始巣(すずめはじめてすくう)3月21日~3月25日頃

スズメが巣をつくるようになる頃という意味です。スズメの寿命は、野生であれば1年程度といわれます。カラスや猫といった天敵が多く、冬の寒さや餌不足などが要因です。飼育されていれば10年前後生きることもあり、環境によって寿命が大きく変わることが分かります。繁殖期は春から秋にかけてで、スズメの雛は生まれて2週間ぐらいで巣から飛び立ちます。

・ 次候:桜始開(さくらはじめてひらく)3月26日〜3月30日頃

桜の花が咲き始める頃という意味です。春を代表する花といえば“桜”を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
気象庁では全国58地点の桜の標本木を観測し、桜の開花と満開の発表をしています。開花とは標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となる最初の日のことで、満開とは標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。標本木はほとんどがソメイヨシノですが、沖縄県ではヒカンザクラ、北海道の一部はエゾヤマザクラという品種です。

・ 末候:雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)3月31日~4月3日頃

9月の秋分の時期の七十二候、「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」と対になっていて、雷の音が鳴り出す頃という意味です。
春に鳴る雷は“春雷(しゅんらい)”といい、その中でも立春を過ぎて最初の雷は“初雷(はつらい)”ともいわれます。春は高気圧と低気圧が交互に通過し、雷は低気圧からのびる寒冷前線付近で多くなります。ひょうが降ることもあり、春雷は春を告げる反面、防災面で注意が必要です。

この時期に使える時候の挨拶

時候の挨拶とは、手紙などの最初に書く季節を表す言葉や挨拶文です。
さまざまな表現がありますが、3月下旬~4月上旬にかけて、よく使われるものをいくつかご紹介します。

① 春分(しゅんぶん)の候
春分の頃になりましたね~という意味です。
二十四節気の啓蟄から次の節気の清明(せいめい)の前日まで使うことができます。

② 春陽(しゅんよう)の候
春の暖かな日差しを感じるようになりましたね~という意味です。
4月全般に使うことができる便利な挨拶です。

③ 桜花(おうか)の候
桜の花の咲く頃になりましたね~という意味です。
桜の咲く3月中旬から4月上旬にかけて使うことができます。

④ 麗日(れいじつ)の候
うららかな春の日になりましたね~という意味です。
3月下旬から4月上旬にかけて使われます。

⑤ 春風(しゅんぷう)の候
穏やかな春風の吹く頃になりましたね~という意味です。
3月下旬から4月上旬にかけて使うことができます。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。