【気象予報士が解説】都心で大晦日に雨は珍しい!初日の出は見られる?

複数の低気圧が接近中!

明日は12月31日で大晦日を迎えます。例年だと、関東地方を含む太平洋側では冬晴れとなることが多くなっていますが、今年2023年は雨予報が出ています。

明日の予報は?都心で大晦日に雨は珍しい!


11時発表の最新の天気予報では、東京都心は雨マークがついています。
この理由は、天気図上、九州付近に描かれている低気圧が本州の南の海上を通過するため。大晦日は太平洋側も含め広く傘の出番となりそうです。空気が乾燥している都心では1mm以上の雨を観測するのは、およそ半月ぶりとなります。また、12月31日の大晦日に都心で0mm以上の降水が観測されるのは2017年以来6年ぶり、1mm以上となる場合は2004年以来およそ20年ぶりとなります。
東北も含め、太平洋側は広く雨となる見込みですが、気温の低い朝方や夜間は、長野県や山梨県、関東北部の山沿いを中心に雪が予想されています。関東から車で西日本もしくは新潟方面へ帰省を予定している方は、タイヤチェーン等、雪道への備えが必須でしょう。

今日は西日本から天気は下り坂に向かいますが、関東を含む東日本は青空が広がるでしょう。しめ飾りなどのお正月飾りは、大晦日に飾ると「一夜飾り」といい縁起が悪いため、今日午後までに飾りましょう。また、年越しそばやおせち等の準備や買い出しもはかどるような天気になりそうです。

気になる初日の出は?都心の日の出時刻もチェック

低気圧通過後は、一時的に強い冬型の気圧配置になりそうです。1月1日元日は、北陸から北の日本海側は降るものは、しだいに雨から雪へと変わりますが、太平洋側は広く初日の出を見ることができるでしょう!時刻を確認し、初日の出を見に出かける際は、冷え込みが強まりますので、例年通り、ダウンコートや使い捨てカイロを使って、万全の防寒をしてください。

日本で一番早く初日の出を見られる地点はどこでしょうか?こちらのコラムで解説しています!

【2024年初日の出】最も早く見られるスポットは?日の出時刻も解説!

<参考>
・国立天文台「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/