暖房の使い始めに この冬できる節約術

家計を圧迫する光熱費や物価の高騰。本格的な冬を前に、少しでも光熱費を節約し、部屋を効率的に暖められる方法をご紹介します。

 今年2023年度の冬は寒いの?

気象庁から発表された寒候期(12月~2月)予報によると今年の冬は北日本で平年並みか高い予想です。東日本や西日本、沖縄・奄美で平年に比べて高い予報となっています。ただ、降水量は東日本太平洋側と西日本で平年並みか多くなり、冷たい雨や雪の降ることが多くなるでしょう。今年も暖房器具が活躍しそうです。

効果抜群!暖房器具別の効果的な使い方

電気ストーブ

ストーブのコンセントやコードを点検し、損傷やほこりが無いか必ず確認し、子供の手が届きそうな場合は柵で暖房器具を覆いましょう。
起動が早く、広い空間よりはストーブの周りを素早く温めることに適しているので、短時間や狭い部屋で使用を意識しましょう。こたつや電気カーペットなどに比べて意外と電気代が高いため、長く使いすぎないように注意してください。

こたつ

こたつテーブルの下に厚いブランケットやこたつ布団を敷いて、こたつからの熱が逃げにくい工夫を行いましょう。また、掛け布団を2枚にすることで消費電力を2割近く軽減できたという調査結果もあります。(東京電力:https://www.tepco.co.jp/ep/private/savingenergy2/winter03.html
こたつの中に湯たんぽを入れることで効果的に暖かさを保つことできます。

石油ファンヒーター

忙しい朝などハイパワーで部屋全体をすばやく温めてくれます。また、灯油の燃焼によって加湿効果もあるとされています。
足元から温める構造のため、部屋の上の方は温めにくい特徴があります。エアコンと併用することで部屋全体を効果的に温めることができます。
部屋をムダなく温める には、石油ファンヒーターは窓を背に配置しましょう。冷気が入ってくる窓や壁際に向けて置くのはNGです。せっかくの暖かい空気が外の冷気で冷やされてしまいます。

ホットカーペット

フローリングなどの上に直接敷くと冷たい床に熱が奪われてしまいます。ホットカーペットの下に断熱シートなどを敷くと効率が良くなります。
ホットカーペットの上に座布団などをおいてしまうと熱が上に伝わりにくくなるため、直接座り、ブランケットなどを掛ける と熱を閉じ込め、効率的に温まることができます。

寒い夜でもグッスリ、布団のかけ方

寒い夜により暖かく熱を逃がさない掛け布団と毛布のかけ方をご紹介します。
掛け布団を下にして、毛布を上にすることで、掛け布団で暖められた空気を毛布が周りの冷たい空気からブロックして保温性を高めてくれます。逆にして寝ていた方は順番を変えてみてください。
また、身体の下にさらに毛布を敷くことで、床や下からの冷えを防いでくれるので、冷える夜は試してみてください。

自宅の断熱を強化して熱を逃がさない

せっかく暖めた空気を外に逃がさない工夫を紹介します。
①窓とドアの隙間を密封する
窓とドアの周りの隙間やサッシ枠に密封テープやシーリング材を貼りましょう。隙間を埋めることで、外からの冷気の侵入を防いでくれます。

②窓に断熱シートを貼る
低コストで効果的な方法として、窓ガラスに断熱シートを貼る方法もあります。これも冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を保ってくれます。ホームセンターなどで気に入ったデザインのものを選びましょう。

③床からの冷気を防ぐ
冷気は重く、部屋の下部に溜まる性質を持っています。そのため、床がフローリングやクッションフロアの場合は、寒さが床に伝わって、足元から冷える原因になってしまいます。このため、直接床に触れないようにカーペットやジョイントマット、冬用スリッパなどで暖かくしましょう。

代謝をアップ!身体の中から暖まろう(運動と食事)

冬に代謝を上げて体温を上げるためには、適切な食事と運動が重要です。
①ホットスープや温かい飲み物
寒い季節には温かいスープやハーブティーを飲むことで体温を上げることができます。ショウガや唐辛子を使ったスープは特に効果的です。

②高タンパクな食品
代謝をサポートし、体温を上げるのに役立ちます。鶏肉、魚、大豆製品などを積極的に食べましょう。

③有酸素運動
代謝を高め、体温を上げるのに役立ちます。ウォーキングやランニング、サイクリングなどの軽度の有酸素運動を定期的に行いましょう。
ウォーキング「https://sorakura.jp/20221112201-2/
ランニング「https://sorakura.jp/20221210201-2/

④筋トレ
筋肉量を増やすことで基礎代謝を向上し冷え症などを防ぎます。下の記事で手軽にできる筋トレ方法を4つほどご紹介しています。
筋トレ「https://sorakura.jp/20230615201-2/

 

<参考>
気象庁HP「季節予報 この冬の見通し」 寒候期予報(2023年09月19日発表)の解説:
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?region=010000&term=P6M
東京電力HP「でんきの省エネ術 冬の電気の上手な使い方」:
https://www.tepco.co.jp/ep/private/savingenergy2/winter03.html