【ラブシャ直前】週末の山中湖畔の天気はどう?過去の天気の特徴から持ち物まで徹底解説!

夏フェスシーズンも後半となりました。今週末は山梨県で「スウィートラブシャワー(以下、ラブシャ)」が開催されます。富士山と山中湖畔を臨む絶景の中で聴く音楽は、最高の思い出になること間違いなし!今年2023年の夏休みの最後を楽しむために、会場の天気や持ち物を確認しましょう。

スウィートラブシャワーとは?

スウィートラブシャワー(通称:ラブシャ)は山梨県の「山中湖交流プラザ きらら」で開催されている野外音楽フェスティバルです。フジロックフェスティバル、サマーソニック、ロックインジャパンフェスティバル、ライジングサンロックフェスティバルとあわせて5大音楽フェス5大夏フェスと呼ばれることもある人気のイベントです。
1996年から東京の日比谷野外音楽堂で開催されていましたが、2007年以降は会場が山梨県となりました。また、過去には、春に大阪の大阪城音楽堂で開催されていましたこともあります。主催者のスペースシャワーTVが開局20周年となった2009年と、2014年以降は3日間の開催となり、夏休みの最後の週末に行われています。
会場の「山中湖交流プラザ きらら」までは、車やバイク、またはオフィシャルツアーで行くのが便利です。電車を使う場合は、富士山駅または御殿場駅からバスを乗り継ぐ必要がありますので、時間が読みづらく、公演を最初から最後まで見ることは難しくなります。車でも混雑に巻き込まれる可能性はあります。

ラブシャ過去の天気の特徴は?

ここからは、2007年以降(※オンライン開催となった2020年と開催中止の2021年を除く)の山梨県・山中湖畔の開催期間の天気の特徴を見ていきましょう。山中湖畔の天気は、「山中湖交流プラザ きらら」から西北西に約6km離れた山梨県・山中のアメダスから考察していきます。距離も近くて標高もほぼ同じですので、天気の傾向は同じですが、局地的な現象による誤差はあるかもしれません。

① 標高が高いから気温は涼しい?

山中湖畔は標高が1,000m近くにありますので、涼しい印象をお持ちの方もいるかもしれません。平年(1991-2020年)の8月下旬~9月上旬頃の、山梨県・山中の最高気温は25℃前後、最低気温は16℃ぐらいですので、同じ時期の東京都心と比べると5℃前後下がります。
ただ、南よりの風が流れ込むと30℃近くまで気温が上がることもあり、過去のラブシャ期間中に山中のアメダスで30℃を超えたことは4回あります。2013年は1日目が31.4℃、2日目は32.1℃を観測し、厳しい暑さとなりました。一方、雨が降ったり北よりの風になったりすると、昼間でも20℃前後までしか気温の上がらないこともあります。北よりの風が吹きやすくなるのは、前線が本州南岸にある場合です。
天気によって最高気温が10℃近く変わるとなると、服装は天気にあわせてうまく調整する必要があります。また、日中は気温が上がっても朝晩は20℃を下回り、年によっては15℃以下となっていますので、羽織る物はご用意ください。

② 雨が降ると会場は沼地と化す?

会場は地面が土の所も多いため、まとまった雨が降るとぬかるみがひどく、沼地と化すこともあります。
山中のアメダスで雨が観測されたのは、全日程中の約58%ですので、基本的に雨は降るものだと思って準備しておいた方がよいでしょう。雨が降っていなそうな年(降っていても0.5mm以下)は、2010年と2013年、2017年のみで、いずれも暑さの厳しかった年です。
1日の総降水量が10mmを超えたのは、全日程中の約25%で、最も降ったのは2016年2日目の46mmです。雨でぬかるみ、会場はもはや田植え状態となりました。このレベルになると、スニーカーやサンダルは使い物にならなくなるので、長靴一択です。長靴はサイズがあっていないと歩きづらいので、中敷きを入れるなどして調整しましょう。
また、会場は山沿いなので天気が変わりやすく、大気の状態が不安定な場合は、急な雨や雷雨のおそれがあります。天気予報は局地的な予報はマークに反映されないことが多いため、傘マークがなくても、雷注意報の発表状況降水確率を見るようにしてください。

③ 台風の多い時期?

一般に、台風は7~10月に接近・上陸しやすく、9月頃になると日本付近を通りやすくなります。8月末~9月頭のラブシャの時期は、太平洋高気圧が張り出していれば、山梨県に直接の影響はありませんが、先日の台風7号のように8月中でも本州を直撃することもありますので、決して油断はできません。
過去の開催期間中にも、日本の南海上に台風があったことは何度もあります。接近や通過はありませんが、2016年の2日目は、本州付近の前線に向かって台風由来の湿った空気が流れ込んだことで雨量が増えています。

2023年のラブシャの天気はどうなる?

この先は、北~西日本に前線が停滞し、前線に向かって湿った空気が流れ込むでしょう。前線の位置や南下するタイミングはまだ不確実ですが、大気の状態が不安定となるため、急な雨や雷雨に注意が必要です。また、南よりの風が流れ込み、気温は高めに推移しそうです。

25日(金)は、晴れたりくもったりでしょう。21日(月)時点では、急変の可能性は土日と比べると低い予想です。気温は29℃ぐらいまで上がり、熱中症対策が必須です。
26日(土)は、多少晴れ間がありますが雲が優勢となるでしょう。午後は雨雲が流れ込み、急な強い雨や雷雨のおそれがあります。日中は27℃ぐらいまで気温が上がり、湿度が高く蒸し暑くなるでしょう。
27日(日)は、日差しが届きますが、時折雲が出て、午後は雨のぱらつく可能性があります。気温は28℃ぐらいと、暑さが続くでしょう。

落雷の危険がある場合には、木の下での雨宿りは絶対に避け、スタッフの指示に従って避雷針による保護エリアへ移動しましょう。保護エリア内では、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしてください。

服装・持ち物リスト

基本的にはTシャツ+短パン+レギンスがおすすめです。一日の中の寒暖差が大きいのでアウターはご用意いただきたいですし、雨対策や紫外線・熱中症対策グッズも欲しいので、荷物はぼちぼち増えます。
ラブシャの最低限の服装・持ち物リストは以下の通りです。

<服装・持ち物>
・靴(動きやすいもの)
・レインウェア(耐水圧や透湿度に優れたもの)
・長靴(大雨の際は必要)
・アウター(寒さ対策となる軽めの羽織り物)
・帽子(ハットだと首の裏も守りやすい)
・サングラス(紫外線対策にあると◎)
・バック(リュックだと両手が空く)
・チケット
・現金+電子マネー
・保険証
・モバイルバッテリー
・日焼け止め(曇りの日も紫外線対策を!)
・熱中症対策グッズ(塩飴など)
・汗拭きシート
・ウェットティッシュ
・タオル
・ペットボトル(ビンやカンはNG)
・折りたたみの椅子

 

<参考>
・SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2023公式サイト
https://www.sweetloveshower.com/2023/index.html

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php