【サマソニ直前】熱中症対策や天気を徹底解説!今週末の千葉・大阪は熱くて暑い!

夏フェスシーズンいかがお過ごしでしょうか。今週末は日本4大野外フェスの「サマー・ソニック」が千葉と大阪で開催されます。都市部で行われ、コンクリートの照り返しも厳しいため、例年暑さ対策が必須のフェスです。また、過去には台風の影響で当日に出演キャンセルとなったり、急変で一時中断となったこともあったりしますが、今年2023年の天気はどうなるのでしょうか?千葉と大阪の当日の天気や持ち物、暑さ対策を確認しましょう!

サマー・ソニックとは

サマー・ソニック(以下、サマソニ)は、2000年から開催され、2000年は山梨と大阪、2001年以降は千葉と大阪の2か所で同時開催されています。千葉で行われるのに“東京会場”なのは千葉県あるあるですね。
基本的には2日間の開催ですが、過去には10周年と20周年のタイミングで3日間の開催となったこともあります。サマソニは海外から日本のアーティストまで、幅広いジャンルの音楽が楽しめるフェスで人気があります。今年2023年はコロナ明けということもあり、チケットは史上最速で東京・大阪ともに完売となりました。
サマソニの前夜には東京会場でオールナイトのフェス、ソニック・マニア(以下、ソニマニ)が開催されることもあります。今年2023年もソニマニが開催され、さらにソニマニ内でサカナクションの山口一郎氏がオーガナイザーを務める「NF」も行われるため、熱い夜となりそうです。

会場はそれぞれどんな場所?過去の天気の特徴は?

・東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

最寄り駅のJR海浜幕張駅は、JR東京駅から電車で約30分、そこから幕張メッセの会場までも歩いて7分ほどと、他の日本4大野外フェスと比べると、サマソニの東京会場は都市部からのアクセスはNo.1です。
ここからは2001年以降の開催期間の天気を、南東方向に約8km離れた千葉県・千葉のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、千葉のアメダスで降っていなくても海浜幕張で雨が降っているなど、局地的な違いはあるかもしれません。

過去の開催期間中、千葉のアメダスで最も気温が高かったのは、2013年2日目の38.4℃です。この年は1日目も気温が高く37.4℃と、2007年1日目と並んで2位タイです。このレベルになると、ピーク時の外出は控えた方がよい暑さで、2013年は筆者も参戦していて倒れかけました。
アメダスの観測で35℃を超えたのはこの3回だけで、その他は30℃前後のことが多いですが、幕張メッセとZOZOマリンスタジアムの移動ルートや、ZOZOマリンスタジアム周辺はコンクリートの照り返しがきつく、局地的にさらに気温が上がっている可能性があります。
この時期は太平洋高気圧に覆われている可能性が高いため、雨は降らないか、降っても小雨程度のことが多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約36%です。その中でも20mmを超えたのは3回のみで、2006年の2日目、2009年の3日目、2016年の1日目です。2009年は10周年の記念の回でしたが、日本の南海上には台風や熱帯低気圧があり、湿った空気が流れ込んだことで1日の降水量の合計は49.5mm、1時間で見ると最大45.0mmというゲリラ豪雨に見舞われています。

・大阪会場:舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)

人工島の舞洲へは、最寄り駅の地下鉄コスモスクエア駅(南港)から有料のシャトルバスで約20分です。バスが混雑する可能性もありますので、時間に余裕をもって会場へ向かうとよいでしょう。
大阪会場が現在の舞洲になったのは2007年からで、それ以前はWTCオープンエアスタジアムやインテックス大阪、Zepp大阪が使われていました。旧会場も舞洲SONIC PARKも距離的には近いですね。
ここからは2000年以降の開催期間の天気を、東方向に約12km離れた大阪府・大阪のアメダスで見ていきましょう。会場が島なのに対して、大阪のアメダスは内陸部となるため、グラフの気温は1~2℃高いものと考えられ、大阪のアメダスで降っていなくても舞洲で局地に雨が降っている可能性もあります。

過去の開催期間中に大阪のアメダスで観測した最高気温は37.6℃と千葉より低めですが、最高気温を平均すると、千葉が約31.2℃なのに対し、大阪は約34.3℃と、この時期の大阪は体力を奪う暑さとなることがほとんどです。ただ、会場は海に囲まれた島で、内陸の大阪のアメダスより気温は抑えられ、さらに地面は土が多いため照り返しは少ないのが特徴です。会場よりも、会場へ向かうまでの市街地の方が暑さは厳しくなりますので、熱中症対策が必須です。
雨は降らないことが多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約30%です。その中でも20mmを超えたのは千葉と同様に3回のみで、2012年の1日目、2019年の1日目、2022年の2日目です。2012年の1日目は大気の状態が不安定になり、1日の降水量の合計は61.5mm、1時間で見ると最大58.0mmという滝のような雨が降り、落雷の危険からステージが数時間に渡って中断しています。2019年の1日目は台風の影響で、開催前日に1日の降水量の合計が101.5mmと大雨になり、出演キャンセルが相次いでいます。

2023年のサマソニとソニマニの天気はどうなる?

<東京会場周辺>

ソニマニの開催される8月18日(金)は、よく晴れるでしょう。夜も気温が下がらず、ムシムシ感じられそうです。夜間でも熱中症にご注意ください。
19日(土)は、晴れて強い日差しが照り付け、気温がグングン上昇するでしょう。日中は35℃ぐらいの予想で、コンクリートの照り返しにより、さらに気温の上がる場所もありそうです。
20日(日)も、晴れて猛烈な暑さとなるでしょう。気温の上がる午後は、大気の状態が不安定となり、幕張周辺でも急な雨や雷雨の可能性がありますので、空模様の変化に注意してください。木の下で雨宿りをすることは危険です。落雷の危険がある場合は、安全な建物に避難をするか、木や電柱などが近くにある場合は4m以上離れた所で、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしてください。

<大阪会場周辺>

19日(土)は、晴れて強い日差しが降り注ぎ、気温がグングン上昇するでしょう。日中は35℃前後まで気温が上がり、朝晩も気温が下がらないため、時間や場所を問わず熱中症のリスクが高まります。熱中症や紫外線対策を万全にしましょう。
20日(日)も、晴れて気温が上がりそうです。午後は大気の状態が不安定となり、舞洲周辺にも雨雲が流れ込む可能性がありますので、急変に注意してください。落雷の危険がある場合は、東京会場同様に、安全な建物に避難をするか、雷しゃがみをして、身の安全を確保しましょう。

熱中症対策は具体的に何をすればいい?

サマソニは前述の通り、熱中症対策が必須です。対策は以下の6つがポイントです。

<会場に着くまでのポイント>

① 前日は十分に睡眠をとる
身体に疲れが溜まっている方ほど、熱中症のリスクは高まります。前日はゆっくり湯舟につかり、十分な睡眠をとりましょう。東京会場でソニマニやMIDNIGHT SONICも参加し、翌日のサマソニにも行かれる方は、適宜休憩をとり、無理のないスケジュールを組んでください。

② 朝ごはんを食べる
朝ごはんは熱中症の予防に重要で、おすすめはお米とお味噌汁です。お味噌汁は水分と塩分、ミネラル類を補うことができます。普段から習慣にすることがベストですが、フェス当日は必ず食べてほしいです!

③ 移動中も水分をとる
車で会場に向かわれる方などは、移動中の車内でも熱中症の可能性があります。
渋滞に巻き込まれたりすると、水分をとらなくなってしまう方もいますが、屋外にいるときと同様に水分はこまめにとってください。

<会場内でのポイント>

① 喉が渇く前に水分をとる
水分は一度に大量に補給をしても体内に吸収されにくいため、30分に1度など時間を決めて、少しずつ飲むように意識しましょう。汗をかいた場合は、塩分も同時にとれるスポーツドリンクがおすすすめです。
フェスの会場内ではビールなどのアルコールを飲まれる方も多いかと思いますが、アルコールは利尿作用があるため水分補給には適さず、飲酒による脱水症で熱中症になることもあります。飲みたい気持ちは分かりますが、天気や体調をみながら量を調整し、アルコール以外の水分もとるようにしてください。

② 首や太ももを冷やす
身体の深部体温を冷やすためには、太い血管のある首や太ももに、冷感タオルや冷たいペットボトルなどをあてて、冷やすことが有効です。また、つば付きの帽子やタオルなどを使って、首を直射日光から守ることも熱中症対策に繋がります。

③ 暑い時間は屋内に移動する、または日陰を利用する
暑い時間は、屋内のステージや屋根のあるスペースへの移動を検討しましょう。どうしても屋外のステージに見たいアーティストがいる場合は、移動中や待機中だけでも、できるだけ日陰を利用してください。

服装・持ち物リスト

フェスの基本の服装はTシャツ+短パン+レギンスです。ヒールのある靴やサンダルは自分だけではなく周りも怪我をする可能性があるので避けてほしいですが、それ以外はワンピースやスカートでもよいですし、服装からフェスを楽しみましょう。強いて言えば上下は分かれていた方が着替える際は便利です。また、野外ステージのアリーナへ行かれる方は、汗や水で濡れても良いように、中に水着を着ておくと安心です。
サマソニの最低限の服装・持ち物リストは以下の通りです。会場内はもちろん移動中も熱中症や紫外線が必須です!

<服装・持ち物>
・靴(動きやすいもの)
・レインウェア(急変に備えて)
・帽子(ハットだと首の裏も守りやすい)
・サングラス(紫外線対策にあると◎)
・バック(ボディバッグやサコッシュがおすすめ)
・チケット
・現金+電子マネー
・保険証
・モバイルバッテリー
・日焼け止め
・汗拭きシート
・熱中症対策グッズ(塩飴・ハンディ扇風機など)
・ウェットティッシュ
・タオル
・ペットボトルの飲み物(暑い日は凍らせておくと◎)

 

<参考>
・サマー・ソニック公式サイト
https://www.summersonic.com/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php