台風7号が東・西日本に上陸する可能性も!2023年のお盆の天気はどうなる?

明日8月11日の山の日からお盆の長期休暇に突入するという方も多いのではないでしょうか?
昨年2022年のこの時期は台風8号が東日本に上陸し、前線の影響で北日本から西日本は変わりやすい天気が続きました。
今年2023年の長期休暇のお天気はどのようになりそうか、各地の天気と気温の傾向を確認していきましょう!

台風7号の影響で東・西日本に上陸する可能性あり!交通機関にも影響しそう

引用:気象庁台風情報(https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#contents=typhoon)

台風の7号が東・西日本に向かって北上中!台風情報の確認が最重要!

8月10日正午現在、台風7号は父島の南南東の海上を西へ進んでいます。
この後、台風は発達しながら次第に進路を北へ変え、3連休明けの14日(月)には東・西日本に接近しそうです。台風接近時の15日(火)の中心気圧は960hPaと予想され、近年の台風で被害が大きかった千葉市に上陸した2019年台風15号(令和元年房総半島台風)や、伊豆半島や関東地方を北上した2019年台風19号(令和元年東日本台風)に、匹敵する勢力で上陸するおそれもあります。まだ、進路が定まっていないものの、現段階では、14日(月)から15日(火)に暴風や大雨となる可能性があります。
連休明けにかけて、飛行機や高速道路、鉄道に影響を及ぼす可能性があるため、最新の天気予報や交通情報はこまめに確認するようにしてください。

2023年お盆休みの天気予報

【北日本】
札幌は、山の日11日(金)から15日(火)は雲が出ますが、日中は日差しが照りつけるでしょう。16日(水)は雨が降りやすいですが、17日(木)以降は概ね回復して晴れそうです。仙台は台風7号周辺の湿った空気が流れ込む影響で12(土)から16日(水)は雨が降り、傘が必要となるでしょう。特に、14日(月)や15日(火)は東北南部を中心に活発な雨雲が掛かり、台風の動向次第では東北日本海側も影響を受ける可能性があります。18日(金)は再び晴れ間が出そうです。
気温は、朝は札幌で23度前後、仙台は25度ぐらい、日中は札幌・仙台ともに30度前後で推移し、お盆期間中も平年を大きく上回る厳しい暑さとなりそうです。こまめに休憩を挟むようにしてください。

【東日本】
明日11日(金)から12日(土)は名古屋で時折雲が出ますが、晴れるでしょう。一方、東京は雲の多い天気となり、11日(金)は一時的に雨が降りそうです。また、13日(日)から16日(水)は台風7号や台風周辺の湿った空気が流れ込むため、関東や東海は広く雨が降りやすいでしょう。特に、台風7号の影響により、14日(月)から16日(水)は大荒れとなる可能性があります。交通機関に影響を受けるおそれがあるため、最新の気象情報を確認するようにしてください。17日(木)以降は再び日差しが期待できそうです。
気温は、朝はお盆期間を通して、東京や名古屋で27度ぐらいで推移し、連日、熱帯夜となるでしょう。日中は、14日(月)までは東京で32度前後、名古屋は38度ぐらいとなりそうです。その後、台風が接近する来週中頃は猛暑が落ち着くものの、厳しい蒸し暑さとなるでしょう。関東や東海は広い範囲で厳しい蒸し暑さとなるため、家族連れで旅行される方は、移動中の際もお子様はもちろん、ドライバーの方の体調管理にも気を配るようにしてください。

【西日本】
西日本は広い範囲で晴天となるでしょう。その後、台風7号が接近する影響で、近畿を中心に次第に雨風が強く、14日(月)からは15日(火)は荒れた天気となる可能性があります。最新の天気予報を確認するようにしてください。17日(木)以降は晴れ間が期待できるでしょう。
気温は、西日本の広い範囲で、朝は27度前後、日中は35度ぐらいとなりそうです。明日からの3連休を中心に日中は体温並みや体温を超えるような危険な暑さとなるため、暑い時間帯の外出は避け、冷房の効いた室内で過ごすようにしましょう。

【南西諸島】
沖縄は15日(火)までは晴天となり、日差しが照りつけそうです。16日(水)から17日(木)は雲の多い天気となりますが、18日(金)からは再び晴れ間が出るでしょう。強い日差しの影響や湿った空気の影響で、日中は天気の急変の起こる場合があるため、空模様の変化に気をつけておきましょう。また、遠方から旅行される方は3連休明けのUターン時に、台風の影響を受ける可能性があります。こまめに最新の天気予報と交通情報の確認するようにしてください。
気温は、お盆期間を通して、朝は26度前後、日中は32度ぐらいとなりそうです。風通しの良い服装を着て、こまめに水分補給するようにしてください。

豆知識!お盆の由来って?迎え火・送り火とは?

お盆の由来は?

ここまでお盆の天気を見てきましたが、お盆とは中国大陸から伝わった、死者の冥福を祈る行事です。仏教における「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略した言葉とされています。先祖の霊を迎え入れて、供養するための行事として定着しています。
お盆の準備としては、精霊棚を用意し、お花や季節の野菜などを供えます。
また、キュウリで馬を、ナスで牛を作って供えることもあります。これは先祖の霊の乗り物に見立て、馬はなるべく早くこの世に来られるため、逆に牛はなるべくゆっくりあの世に帰ってもらえるように、と言われています。

迎え火・送り火

2023年8月13日はお盆の始まりとなるため、迎え火が行われます。これは、先祖の魂が迷わずに自宅に帰ってくるための目印になると言われています。
また、お盆終わりの8月16日は先祖の魂が無事にあの世に戻ることができるように、送り火を行います。京都の五山の送り火や長崎の精霊流しなど、地域別に伝統行事として受け継がれています。
皆さんがお住まいの地域ではどのような迎え火・送り火があるか、この機会に一度調べてみるのもいいかもしれませんよ!

アウトドアされる方は天気の急変に備えて!


お盆休みは家族や友人と海水浴や海釣り、山でキャンプといったアウトドアなイベントを行われる方もいるのではないでしょうか?晴れの日に目星がついたら早速計画を立てたくなりますよね!
このコラムのはじめに、この先9日間の天気を解説してきましたが、アウトドアに行くに際は、天気の急変にも気をつけなければいけません。
夏のこの時期は、暖かく湿った空気が流れ込み、上空に冷たい寒気が覆うと、大気の状態が不安定となって、積乱雲が発達しやすくなります。積乱雲は30分から1時間程度の短い寿命にも関わらず、急な強い雨や落雷、突風などを引き起こす可能性があります。天気予報で「大気の状態が不安定」や「雷」と見聞きした際は、折り畳み傘を準備しておくと安心です。
また、海水浴後や標高の高い山では、体感温度が低く、ヒンヤリとするかもしれません。半袖シャツの服装だけでなく、薄手の上着も用意しておくと良いでしょう。
他にも、日焼け止め対策のクリームや虫刺され対策用のスプレーなど、行く場所に応じて、準備できるアイテムはそれぞれかと思います。トラブル時にも対応できるように、少し余分に用意しておくと安心です。
海に行く際はこちらのコラムをご確認ください(https://sorakura.jp/20230717201-2/)。
天気の急変はこちらの雨雲レーダーで確認しましょう(https://sorakura.jp/radar/)。

お盆の長期休暇がいよいよ始まります。
最新の気象情報を確認して、充実した時間をお過ごしください!

 

<参考>
気象庁:日々の天気図
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/hibiten/index.html
「家族で楽しむ 日本の行事としきたり」石田 繁美 ポプラ社