【小学生向け】夏休みの自由研究テーマ特集・後編

気象予報士がおすすめする理科に関する自由研究。前編に続き、今日は後編をお届けします!
後編は、十種雲形・大気不安定・世界の気温という前編よりも一歩踏み込んだテーマを取り上げます。少し難しいテーマもありますが、図書館で調べたり、大人に聞いたりすることで、きっと新たな学びがあるはず!この自由研究を通して、日々の天気への興味・関心を広げていきましょう!

テーマ④ 十種雲形をつくろう

雲の種類は全部で10種類あります。十種雲形(じっしゅうんけい)といい、本やインターネット上で調べることが可能です。小学校低学年の子どもでも、画用紙や綿などがあれば、雲をつくって種類を学ぶことができます。

・難易度★ 小学校低学年~
・準備するもの:青画用紙、羊毛フェルト(グレー)、綿(白)、手芸用ボンド

また、小学校の高学年の子どもであれば、実際に雲を探し、写真にとってまとめる方法もおすすめです。天気によって現れる雲は異なりますが、毎日根気強く空を観察すれば、10種類コンプリートすることも夢ではありません。何日観察してもすべての雲を見つけられない場合、季節によって現れやすい雲をまとめれば、雲のスペシャリストになれます!

<まとめ方のコツ>
中高学年の子どもは、十種雲形についても、紙にまとめてみましょう。
まず、ポイントは雲の現れる高さです。10種類の雲は、「上層雲(じょうそううん)」、「中層雲(ちゅうそううん)」、「下層雲(かそううん)」、「対流雲(たいりゅううん)」の4つに分けることができます。次に、10種類の雲には、ぞれぞれ「うろこ雲」や「入道雲(にゅうどうぐも)」など、代表的な雲がありますので、代表的な雲の名前と特徴をまとめてみてください。10種類の中で雨を降らせる雲はどれなのかも調べましょう。

テーマ⑤ 大気不安定を再現しよう

天気予報で見聞きする“大気不安定”という言葉。雨雲や雷雲が発生する可能性もあり、注意が必要な状態ですが、家でも簡単に天気で起こっていることが再現できてしまうんです!
現象を理解するのは簡単ではありませんが、天気の知識を深めることのできるテーマです。
実験には火を使うため、大人と一緒に作業をしてください。

・難易度★ 小学校低学年~
・準備するもの:口が広いびん2つ、お線香、マッチなどの着火そうち、インデックスカード、お湯、氷
<まとめ方のコツ>
実験結果を紙にまとめましょう。以下の6つのポイントを意識すると見やすくまとめることができます。
中高学年の子どもは、大気が不安定という状態を、実際の天気もまじえて説明できるとよいでしょう。

① タイトル
② このテーマをえらんだ理由
③ 準備するもの
④ 実験方法
⑤ 結果・わかったこと(大気不安定の組みを説明できると◎)
⑥ 感想

テーマ⑥ 世界の気温を調べよう

日本が暑いときに、世界の気温がどうなっているのかは、インターネット上で知ることができます。気象庁のサイトの世界の天候のページから、気になる国の天気を調べてまとめてみましょう。
天気が分かったら、図書館などでその国の風土や歴史、衣食住も学ぶことで、昔の人の生活の知恵や文化の違いなども知ることができます。

・難易度★★ 小学校高学年~
・準備するもの:パソコン、色えんぴつ、えんぴつ、世界地図の白地図(インターネットから無料でダウンロードできます。国境と地名の書かれているものがおすすめです。)
<まとめ方のコツ>
調べた結果を世界地図の白地図にどんどん書いてみてください。気温などが似ている国をグループに分けることができれば、ためしてみましょう。
また、天気だけではなく、風土や歴史、衣食住についてもまとめられると面白い発見があり、社会(地理)の勉強にもなります。