本州も続々梅雨入り!傘の選び方や長持ちさせる方法は?

今日6月11日は、日本洋傘振興協議会の定める「傘の日」です。日本の傘の年間輸入量は約8,000万本(2022年時点)で、過去には1億本を超えていたこともありました。近年では傘のレンタルサービスを行っている所もありますが、無駄な出費を減らし、環境を守るためにも傘の使い捨ては避けたい所です。
このコラムでは自分に合った傘の選び方や、傘を長持ちさせる方法、正しい処分方法などについてご紹介します。本格的な雨のシーズンに入る前に確認し、傘を大切に使いましょう!

身長や用途別の傘の選び方

ビニール傘にしても、ビニール傘以外の傘を選ぶにしても、自分に合った傘を選びましょう。一般的にビニール以外の傘の方がサイズや色、素材が豊富です。お値段も高くなる分、お気に入りの1本を見つけたいですね。ここでは、長傘の場合のサイズの目安と、用途にあった傘の選び方を紹介します。

・身長に合った傘サイズの目安

傘を選ぶ際は、身長に合ったものを選びましょう。身長に合った傘の目安の長さは「身長÷2㎝」程度で、子どもの場合も同様です。大きい傘を選んだ方が濡れにくいと考える方もいるかと思いますが、大きすぎると風に煽られてしまったり、人にぶつかってしまったり、持ち運びにくかったりします。
ちなみに、傘の長さの表記は、傘の先端から柄までの長さではなく、傘の骨の部分の長さとなります。

・用途に合った傘の選び方

ポイント① 長傘or折りたたみ傘
傘を選ぶ時は、まずは長傘か折りたたみ傘のどちらにするかを考える方が多いでしょう。一般にサイズが大きくて濡れにくいのは長傘ですが、荷物になったり置き忘れたりするのが気になる方は折りたたみ傘がおすすめです。折りたたみ傘であっても、サイズが大きめのものやボタン一つで開くジャンプタイプのものもあります。

ポイント② 雨用or日傘
次に、雨用なのか日傘なのか、あるいは晴雨兼用や雨晴兼用の傘なのかも選ぶポイントです。晴雨兼用の傘は、日傘に撥水加工を施したものが多く、雨用の傘よりは防水性が劣る可能性はありますが、一時的な雨や小雨程度であれば機能性は十分でしょう。雨晴兼用の傘は、雨傘にUVカット加工がされたもので、長時間の雨にも耐えられますが、紫外線対策を重視したい方には物足りないかもしれません。
天気に応じて使い分けるのがおすすめですが、雨の日に日傘を使うのは浸水してしまう可能性があるため、避けましょう。

ポイント③ 機能性やデザイン性
一般的な傘の骨の本数は8本ですが、耐久性を求める場合は、もっと骨の多い傘をお選びください。
お気に入りの1本を選ぶのであればデザイン性を重視しても、愛着が湧きそうですね。日傘を選ぶ場合は、一般に黒など暗い色ほど紫外線を通しにくくなりますが、熱で熱くなることもあります。UVカット加工のしっかり施されたものであれば、白い日傘でも十分に日焼け対策ができますので、UVカット率の高いものを選ぶとよいでしょう。

傘を長持ちさせるお手入れ方法や正しい捨て方

・ 乾かす時

傘といえども使用後に濡れたまましまってしまうと、生地が傷んでしまいます。傘を広げて陰干しし、乾いたら乾燥した場所に置きましょう。たたむ際にも注意が必要です。手でベタベタ触ると、皮脂などで撥水性が落ちてしまいます。出来るだけ生地に触れないよう、そっとたたんでください。

・ 汚れを落とす時

黒ずみは中性洗剤、カビの場合は酸素系漂白剤を使うとよいでしょう。この時に強くこすってしまうと、防水加工が取れてしまう可能性がありますので、優しく洗うようにしてください。

・ 撥水効果が落ちてきた時

傘は、新しい時は雨水を良くはじきますが、使っていくうちに、水はじきが悪くなってしまいます。これを復活させるには、防水スプレーを吹き付ける以外にも、ドライヤーをあてる方法があります。ドライヤーの熱で、撥水樹脂の効果をよみがえらせることができます。

・ 処分する時

壊れたりして処分する必要がある場合は、地域によってルールが異なります。不燃ごみや粗大ごみとして捨てたり、素材ごとに分けて捨てたりすることが多いようですが、自治体のホームページやごみの分別表を見て、必ず正しい処分方法を確認してください。

荒天時はレインコートがおすすめ!

雨や風の強い日は、レインコートもおすすめです。特に風の強い日は、傘が折れたり飛ばされたりする可能性もありますので、ピーク時の外出はなるべく控え、出かける際はレインコートをご着用ください。
レインコートは素材などによって耐水圧(生地にしみこもうとする水の力を抑える性能)が異なります。人の動作や体重によって圧力は変わりますが、小雨であれば耐水圧は300~500mm程度あれば十分です。大雨の場合は耐水圧が10,000mm、台風など嵐の場合は耐水圧が20,000mm以上のものをご用意いただくとよいでしょう。

 

<参考>
財務省 「貿易統計統計」
https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm