いよいよ今日からゴールデンウィークが始まりました。
旅行で遠出したり、家でいつも以上にのんびり過ごしたり、心身がリフレッシュされるような素敵な時間をお過ごしになられるかと思います。
さて、自然体験ができるイベントが多くある中、潮干狩りはゴールデンウィークに最適な時期になることをご存知でしょうか?
小さいお子様がいらっしゃるご家族にとっては、貝採りを楽しむことができるチャンスです!素敵な経験を得ることができるかもしれません。
本コラムでは、なぜ潮干狩りが春におすすめなのか解説するとともに、潮干狩りに関する豆知識を紹介していきます。
潮干狩りは春がおすすめ!楽しめる時間帯は?
なぜ春がおすすめなの?
春がおすすめとなる理由は大きく2つほど挙げられます。
1つめの理由は、潮の満ち引きについてです。
潮の満ち引き(潮汐)は、月や太陽の引力などによる力(起潮力)によって引き起こされます。よく耳にする満潮と干潮は、地球が自転することにより1日にそれぞれ2回起こります。また、新月や満月のときは、月による起潮力と太陽による起潮力の方向が重なるため、1日の干潮と満潮の差(潮位差)が大きくなります。この日を大潮と呼びますが、春は最も潮位の低くなる干潮が昼頃に当たるようになります。逆に秋は最も潮位の低くなる干潮が夜に当たります。
2つめの理由は、アサリの産卵期についてです。
本州より南の多くの地域では、アサリの産卵期が春と秋の年2回あり、盛んに行われているそうです。
これら2つを合わせて潮干狩りは春がおすすめとされています。
潮干狩りができる時間帯は?潮見表を見てみよう!
潮見表は気象庁のホームページから確認することができます。地点と表示期間を選択のうえ、毎時潮位(グラフ)にチェックを入れると、上記のようなグラフを見ることができます。
例えば東京の地点で、2023年ゴールデンウィークの週末を中心に見てみると、満月を迎える5月6日や7日に潮位が低くなっているため、週末は潮干狩りにおすすめです。
また、おすすめとされる時間帯は干潮に達する約2時間前から干潮になるまでの引き潮の時間帯とされています。
お近くの潮干狩りスポットの潮見表を確認してみるのもいいかもしれません。
さあ、潮干狩りを楽しもう!準備するものや注意事項は?
服装
動きやすい服で問題ないでしょう。ただ、ゴールデンウィークのこの時期は、晴れている日だけではなく、くもりの日も紫外線が強くなるため、長袖Tシャツ(着替えも数枚用意)や麦わら帽子があるとよいでしょう。
また、足元には尖った石やガラスの破片で怪我をしてしまう可能性もあるため、水に濡れていい靴や手袋などがあると安心です。
道具
ホームセンターで熊手や貝を入れる用のネットを用意しておくと良いでしょう。
採れたての貝を持ち帰る際はクーラーボックスが必要です。
また、万が一足元や手元を怪我したときのために、医療キットも準備しておくと安心でしょう。
自宅に持ち帰った貝は砂抜きしてみよう!
潮干狩りで採れた貝は自宅に持ち帰ることができます。採れたての新鮮な貝を家族で食べるとまた美味しさがUPしそうです!
はじめに、家に持ち帰った新鮮な貝は砂抜きを行いましょう。
深い容器に水道水を入れ、海水と同じ濃度ぐらいになるように塩を加えます。海水と同じ濃度の水は、水道水1Lあたり塩大さじ2杯山盛りを加えることで作ることができます。
その後、貝を加えて2時間程度放置しておくと、砂を吐いてくれます。吐かれた水が容器を飛び出すかもしれないため、新聞紙やアルミホイルで容器を覆っておくとよいでしょう。塩を吐きやすくするために、暗い環境を作ってあげることが大切です。
また、食中毒防止のため、吐かれた海水がまな板や包丁に付着しないように気をつけてください。
味噌汁や蒸し焼きにして醤油を垂らして頂くなど、貝を楽しめるレシピは豊富ですよ!
自分たちで採れた貝は、よりいっそう美味しく召し上がってくださいね!
<参考>
「潮干狩り その楽しみ方・貝の知識から俳句・歴史まで」原田 知篤 文葉社
「みんなが知りたいシリーズ③ 潮干狩りの疑問77」原田 知篤 成山堂書店
気象庁:潮汐の仕組み
https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html