2023年のアース・デイは今日!地球のために私たちができることは?

今日4月22日(土)はアース・デイです。今からおよそ50年前の1970年にアメリカの上院議員のゲイロード・ネルソンが宣言し、誕生しました。アース・デイ東京など全国各地で様々なイベントが開催されますが、今日はその歴史、地球温暖化と私たちができることについて、コラムでまとめていこうと思います。

アース・デイのはじまり

アース・デイが始まった当初のアメリカでは、環境運動といえば公害に関する問題がほとんどでした。しかし、1968年12月24日、アポロ8号で月からのぼる地球の姿を撮影し、多くの人が映像を見たことをきっかけに、地球全体を「ひとつの生命圏」として捉えて保全をしていこうという新しい環境運動が始まりました。

銀座の歩行者天国もアース・デイがきっかけ!


日本でもアース・デイがきっかけに始まったことがあります。それが銀座の歩行者天国です。1960年代から1970年代の高度経済成長期に誕生しました。当時の日本では、自動車の排気ガスによる環境問題に加え、交通事故の急増が問題視されていました。アース・デイが始まったのと同じ年の1970年8月2日に都内の銀座と新宿、池袋、浅草の4か所で歩行者天国が実施されました。車両を通行止めにして、道路にもパラソルや椅子が置かれるなど、さまざまなイベントが行われることもあります。
2023年現在も、銀座では、土曜日や日曜日、祝日に歩行者天国が実施されていますね!

地球の環境保護のために私たちができること

ここからは地球について気象的な側面でみていこうと思います。現在、地球温暖化に関する研究が各国で進められています。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次報告書でも、
人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない
と報告され、さらに、温暖化によって、熱波や大雨、干ばつなどの極端な気候の頻繁な発生が指摘されています。
実際、世界だけではなく日本でも気温が年々上昇し、極端な大雨が増加しています。
まず気温についてみていくと、長期的には100年間で1.30℃の割合で上昇していて、特に1990年代以降は、平均値から外れるような高温となる年が増えています。

次に、雨に関しては1時間50mm以上となるような非常に激しい雨のグラフをみても増加傾向です。この1時間に50mm以上の雨は、一般に滝のような降り方と言われていて、車の運転が危険なほどの雨です。このように、極端な気象現象が増えていることも地球温暖化が原因ではないかと考えられています。

地球温暖化をこれ以上進めないために、私たちが日頃からできる簡単な行動としては、エアコンの設定温度を意識したり、使わない部屋の家電のプラグを抜いたり、照明を消したりするなど、節電が効果的です。また、エコカーに乗り換える、自宅では熱中症対策として、ゴーヤなどを育て、グリーンカーテンを作ってみるなどの方法もあります。環境を意識した行動であれば、アクションに特に決まりはありませんので、簡単なことから始めてみましょう

アース・デイ東京のイベントも開催!

毎年4月22日前後の土日は、各地でイベントも行われています!今年2023年はアース・デイ当日が土曜日で、東京では代々木公園を中心に、そのほかでも全国各地でイベントが企画されています。
みなさんのお住いの地域でもイベントがあるかもしれませんので、調べて参加してみるのもおすすめです。

<参考・引用>
・Earth Day Tokyo
https://www.earthday-tokyo.org/
・気象庁「IPCC AR6 WG1報告書 概要(ES)暫定訳(2022年12月22日版)」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar6/IPCC_AR6_WGI_ES_JP.pdf
・気象庁「日本の年平均気温偏差の経年変化(1898~2022年)」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html
・気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html