今日3月14日(火)午後に、東京で全国トップの桜開花の発表がありました。東京では2020年と2021年と並び、1953年の観測開始以来、最も早い桜開花のタイ記録です。桜の開花により、季節は一気に春めくでしょう。
今シーズンの靖国神社の標本木の変遷
2月はかたかった桜のつぼみも、3月に入り季節外れの暖かさとなったことで、一気に生長が進みました。東京・靖国神社の標本木は、先週半ばの時点では桜のつぼみが膨らみを増している段階でしたが、その後も気温がかなり高めに推移したことで、先週末の11日(土)には先端がピンク色になっているつぼみが見られました。
昨日13日(月)は4月上旬並の暖かさとなり、午後の時点で4輪の桜の花が開きました。ただ、開花発表の基準となる5~6輪以上には1輪足りず、最早記録を塗り替えることはありませんでした。
今日14日(火)も靖国神社の標本木の桜のつぼみは順調に開き、午後に気象庁から全国トップの開花発表がありました。
最新の週間予報(3月14日11時発表)によると、この先は、18日(土)は日中も13℃の予想で、雨や北風で「花冷え」となりそうです。ただ、来週にかけて気温は平年より高い日が多く、桜の見頃は平年の3月31日より大幅に早くなり、最も早く満開となった3月21日(2002年)に迫る可能性もあります。
そらくらでは明後日16日(木)に第5回目となる桜の開花・見頃予想を発表しますので、最新の予想は今しばらくお待ちください。
桜の開花・満開の基準とは
気象庁の定める桜の開花日とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日をいいます。満開日は、標本木で約 80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日です。この時期になると、気象庁の観測員が標本木を見に行き、開花や満開を判断しています。
気象庁で観測しているのは標本木ですので、必ずしもその地域の桜の状況と一致しているわけではありませんが、季節の遅れ進みや気候の違いなどを把握する上で、重要な意味を持ちます。
桜の標本木については、こちらのコラムで 紹介しています。