今日2月23日(木)は語呂合わせで「富士山の日」です。天皇誕生日ということでお休みの方も多いのではないでしょうか?今日は富士山の気温や雪のお話や、都内でお手軽に行ける富士山ビュースポットについて ご紹介していきます!
富士山ってどれぐらい寒い?
富士山山頂は高さが3,776mで寒い印象がありますよね?実際、どれぐらい寒いのでしょうか?富士山の山頂近く標高3,775mには気象庁の観測機器があり、気温と湿度、現地気圧(気圧計が設置されている標高における気圧)を計測しています。
気象庁データをもとに作成
気温について着目してみると、富士山の気温は夏の短い期間を除き、マイナスとなることが特徴です。厳冬期の1月は最高気温も-15℃ぐらいと、昼間でも濡らしたタオルが数十秒で凍るような寒さになります。これから春先にかけて気温がどんどん上昇していき、最高気温は5月頃にプラスになり、山開きの7月には最低気温が0℃以上となります。
日本の統計史上最も低い最低気温は、標高の高い富士山よりも、実は北海道で観測されているんです。これまでに富士山で観測された最低気温は何番目に入るのでしょうか?
↓こちらのコラムで確認してみてください!
https://sorakura.jp/20230125201-2/
気温が低いため、冬は雪が多いと思われがちですが、積雪が最多となるのは、実は、この先の3~4月。現在、観測所は無人化されてしまったため、正式な記録ではないですが、2004年までのおよそ40年間の有人観測では、月最深積雪の大きい記録のトップ10のうち4月が5回ランクインしています。太平洋側に位置する富士山は、冬晴れとなり、山頂付近は気温が低く、雪が積もったとしても乾いていて、風に吹き飛ばされてしまいます。ただ、春先は南岸低気圧や上空の寒気の影響で、積雪となるケースが多いんです。
富士山のビュースポットをご紹介!
首都圏の高い建物や登山をした際に、ついつい探してしまう富士山。筆者のおすすめは、新宿副都心にある東京都庁の展望台です。ちなみに、東京都庁から富士山の観測された日数が記録・公開されているんです。
都庁から富士山が見えた月別日数は、関東地方で冬晴れの続く12月頃をピークに回数が多くなります。12月は平均でも20日前後も富士山を見ることができ、2021年度は22日となりました。ただ、今月2月は15日前後と、2日に1回ほどのペースに落ち、この先、春は富士山の見られる回数がさらに少なくなっていきます。理由は、 花粉や黄砂など目には見えにくい塵などが原因で、見通しが効きにくくなるためです。
夕日に照らされる富士山も幻想的ですよね。これからのシーズンは富士山を見られる回数が少なくなりますが、首都圏からでも、青空の広がる日はキレイな富士山を見ることができるかもしれません。ぜひ、「富士山チャレンジ」をしてみましょう!
<参考・引用>
気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
東京都大気情報 富士山が見えた日数
https://www.taiki.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/taikikankyo/fuji/fuji_nisu.html