気温が徐々に下がり、秋が深まってきて『食欲の秋』を満喫されている頃でしょうか?
今日10月26日(日)は柿の日です。正岡子規が1895年(明治28年)に「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだとされる日にちとされています。
このコラムでは、11月にかけて旬を迎える柿の栄養やカロリー、種類、保存方法、柿のレシピについて解説していきます。
柿の栄養やカロリーは?
柿には、柿のオレンジ色の色素の一種βカロテンや、カリウムなどが豊富に含まれています。これからの時期に増えてくる風邪の予防にもぴったりで、ビタミンCによって免疫が高まり、栄養価が高いことでも知られています。
柿の渋み成分でもあるタンニンは二日酔いを防いだり、血圧を下げたりする効果がある一方、食べ過ぎてしまうと、胃石の原因になるとも言われています。1日に1個までを目安に食べてください。
カロリーは甘柿1個(200gほど)当たり約126kcalで、水分が多くなく、甘みが凝縮しているため、ほかのフルーツよりも高めのカロリーとなっています。干し柿も食べすぎには注意が必要です。ただ、ほかの甘いお菓子や揚げ物に比べるとカロリーは低いため、ダイエットの間食としておすすめです。
甘柿と渋柿の大きく2種類!渋抜きの方法とは?
柿は大きく分けて甘柿と渋柿の2つに分かれます。甘柿は不完全甘柿と完全甘柿に、渋柿は不完全渋柿と完全渋柿に分類されます。
完全甘柿:甘柿の中で種が入らなくても渋みが抜けるもの。甘みが強い。
不完全甘柿:甘柿の中で種が多く入ると渋みが抜けるもの。渋抜きをして出荷される。
完全渋柿:渋柿の中で種が入っても渋いままのもの。渋抜きすると程よい甘みに。
不完全渋柿:種が入ると種の周辺だけ渋みが抜ける渋柿のこと。渋抜きをすると甘くなる。
柿の渋みはタンニンという成分が原因で、甘柿は収穫の際にタンニンが水溶性から不溶性に変化し、渋みがなくなります。渋柿は渋抜きと呼ばれるアルコールや炭酸ガスを使って処理をすると、タンニンが不溶性に変わり、甘くなります。干し柿でも同様に渋みが抜けます。
ヘタを上にする?下にする?正しい保存方法
柿をスーパーなどで買った場合、どのように保存したらよいのでしょうか?柿のヘタが乾燥してしまうと、そこから熟してしまうので、濡らしたキッチンペーパーなどでヘタを包み、ポリ袋に包んで、ヘタを下に向けて冷蔵庫で保存してみましょう。
室温のままだと硬めの柿が柔らかくなってしまうため、うっかり柔らかくなってしまった場合は、冷凍してシャーベット状態にし、牛乳などと一緒にスムージーにしても良いでしょう!
【柿レシピ】柿の白和えの作り方
柿は果物ではありますが、グラタンにしたり、サラダにしたり、おかずとしても食べることができます。今日は筆者一押し『柿の白和え』のレシピを紹介します。
<材料>
たねなし柿(固め)2個
木綿豆腐100g
白いりごま(すりごまでもOK)大さじ2
★砂糖 小さじ1
★だし醤油 大さじ0.5
<作り方>
①豆腐の水切りをする
②柿は皮を剥いて6~8等分にする
③白いりごまをする(※すりごまの場合は④へ)
④③に①を加え、すり合わせる
⑤★調味料を加える
⑥②と⑤を混ぜて完成!
冷やしてから食べると、さらに美味しく感じられます!
ここまで柿について解説していきました。
秋の味覚を味わってみましょう!
<参考>
・農林水産省aff 2018年10月号
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1810/pdf/1810_all.pdf
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」