雲海とは?発生しやすい条件や雲海スポットを気象予報士が分かりやすく解説!

空に海のように広がる雲海。一度は見てみたい現象の一つですね!
このコラムでは雲海の発生しやすい条件や雲海スポットを気象予報士が解説していきます。

雲海とは?発生しやすい3つの条件!

雲海とは、山や飛行機など高い場所から見下ろしたときに雲が海のようになっている状態のことです。様々な気象条件が重ならないと見られない現象ですが、一般に秋は雲海が最も見えやすい季節の一つといえます。
雲海の発生しやすい条件
発生しやすい条件には①晴れた夜間に冷え込みが強まる、②地表付近の湿度が100%近くで高い、③風が弱いなどの条件に加え、早朝の時間帯に、地形がすり鉢状になっている盆地などで見られることが多くなります。雲海と霧には密接な関係がありますので、こちらのコラムも確認してみましょう。
雨の降った翌日に晴れる日は特におすすめで、『濃霧注意報』が発表されている日は雲海の発生するチャンスありです。雲海スポットにぜひお出かけしてみましょう!

北日本の雲海スポット【トマム】

ここからは各地の雲海スポットを解説していきます。
トマム
雲海といえば思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?リゾート地にもなっていて、雲海を見晴らせる『雲海テラス』はゴンドラを使って向かうことができ、山を登る必要はなく、比較的簡単にアクセスできるスポットの一つです。
カフェも併設されていて、フォトジェニックな写真も撮ることができます。
雲海の発生しやすい時期:5月~10月
雲海の現れる頻度:10日に4日程度
住所:〒079-2204 北海道勇払郡占冠村中トマム

東日本の雲海スポット【秩父】

秩父
秩父は山に街を囲まれた地形のため、雲海を楽しむことができます。都心からも比較的アクセスがよく、思い立ったらすぐに行けることもおすすめです。
イチョウ並木でも有名な秩父ミューズパークや美の山公園から雲海を見ることができ、早朝だけではなく夜間の光が雲海を照らす『雲海の夜景』も楽しめます。
雲海の発生しやすい時期:春~秋(特に秋が発生しやすい)
雲海の現れる頻度:秋は10日に5日程度
住所:〒368-0102 埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518

西日本の雲海スポット【竹田城跡】

竹田城跡
日本のマチュピチュや天空の城と呼ばれることもある竹田城跡。雲海のうえに浮かび上がる城跡は、神秘的な光景が広がります。竹田城跡を見ることができる立雲峡には雲海シーズンに多くの観光客が集まります。夜間や早朝にはライトアップがされるタイミングもあり、調べてから行ってみましょう!
雲海の発生しやすい時期:9月~12月(特に11月に発生しやすい)
雲海の現れる頻度:10日に3日程度
住所:〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地

ここまで雲海のメカニズムや雲海スポットを解説してきました。
この秋は、雲海を見に旅行を計画してみてはいかがでしょうか!

<参考>
・秩父観光なび
https://navi.city.chichibu.lg.jp/

・竹田城跡公式ホームページ
https://www.city.asago.hyogo.jp/site/takeda/