【気象予報士が解説】新たな熱帯低気圧が発生!10月も台風シーズン継続で今後の動向に注意

日本の南の海上にはまとまった雲が大きく2つあります。台風21号と熱帯低気圧の今後の動向について気象予報士が解説していきます。

台風21号は日本へ直接の影響なし

発達中の台風21号は今日4日(土)夜にも強い勢力に変わりますが、今後も南シナ海を西へ進むでしょう。中国の華南に上陸した後は、熱帯低気圧に変わりそうです。
日本付近へ直接的な影響はないでしょう。

熱低の動向は?台風シーズンはまだまだ継続

注意が必要なのは、発達中の熱帯低気圧です。周辺の海域で雲がまとまりつつあり、複数ある予測の中には沖縄方面へ進むものもあって、今後も動向にご注意ください。

10月2日時点で、関東から九州の南の海上まで、海面水温が27度以上の海域が広がっていて、海水温の高い状態が続いています。台風の発達には水蒸気のエネルギーが欠かせないため、海水温が高い=台風が発生・発達しやすいと考えることができます。

令和元年東日本台風(2019年台風19号)は10月中旬に上陸!注意緩めないで

秋雨前線+台風
秋晴れのイメージもある10月ですが、前半は台風シーズンが続きます。
特に令和元年東日本台風(2019年台風19号)は2019年10月12日に静岡県に大型で強い勢力で上陸し、東北から関東で河川の氾濫や土砂災害が発生して、大きな爪痕を残しました。
特に台風が遠くに離れていても、本州付近に前線がある場合は前線を刺激し、接近前から大雨となるケースがあります。非常用持ち出し袋の中身の見直しがまだという方はこの土日に点検してみましょう!