くっきりと見える台風の2つの目。台風18号は『猛烈な』勢力へ、台風19号も『非常に強い』勢力に発達しています。台風18号と台風19号のダブル台風の影響について、気象予報士が解説していきます。
発達中のW台風!台風18号は猛烈な勢力へ!
台風の勢力は3段階で分類され、フィリピンの東を西へ進む台風18号は最も強い『猛烈な』台風となっています。台湾の南を通過し、南シナ海を進み、ラオス方面へ進む見込みですが、台風の間接的な影響が沖縄県の先島諸島に出始めています。
また、台風19号は『非常に強い』勢力まで発達していて、コースが迷走気味。日本の東の海上を北上する見込みながら、予報円が大きいため今後の動向に注目です。
沖縄の先島諸島では荒天に警戒を
秋分の日の明日23日(火・祝)にかけて台風18号に近い沖縄の先島諸島(宮古島・八重山地方)では、雨や風が強まるでしょう。今日22日(月)は1時間30ミリの激しい雨が予想され、予想される雨の降る量は、いずれも多い所で明日朝までに60ミリ、そのあと、あさって朝にかけて60ミリとなっています。
また、明日にかけては風も強まり、予想される最大風速(最大瞬間風速)は以下の通りです。
▼宮古島地方15メートル(25メートル)
▼八重山地方17メートル(30メートル)
さらに、海上では大しけが予想されています。各地で予想される波の高さは、明日にかけて、いずれもうねりを伴い以下の通りです。
▼沖縄本島地方4メートル
▼宮古島地方5メートル
▼八重山地方6メートル
高い波に警戒し、強い風や落雷、竜巻などの激しい突風、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に十分な注意をしてください。
迷走中?台風19号の進路
そして、非常に強い勢力の台風19号の進路にも注目です。このあとも北上する傾向が続き、日本の東の海上へ達しますが、ジグザグとした進路を取り、迷走気味になるでしょう。
台風19号が位置する場所は、海面水温がまだ高めとなっていますので、勢力を維持する可能性もあり、今後の動向に念のため注意が必要です。