【気象予報士が解説】連休初日は低気圧が接近し北海道や東北北部で荒天に警戒!東海など離れた地域も大雨の可能性

連休初日の今日13日(土)夜には秋雨前線上に低気圧が発生し、北海道へ接近して、雨や風が強まって荒れた天気になるでしょう。また、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、前線から離れた東海地方を中心に非常に激しい雨が予想されています。
各地の雨の予想やお出かけ前に確認したい対策について、気象予報士が解説していきます。

各地で予想される雨の降る量は?

前線上に発生する低気圧が、今夜にも北海道へ接近するでしょう。連休中日の明日14日(日)午前中にかけて大雨となる所があるでしょう。また、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、東海など前線から離れたエリアでも局地的に1時間50ミリ以上の非常に激しい雨の降る可能性があります。
明日昼前にかけて予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
▼北海道  180ミリ
▼東北   120ミリ
▼関東甲信 60ミリ
▼北陸   120ミリ
▼東海   150ミリ
▼近畿   80ミリ
北海道の胆振・日高地方、石狩・空知・後志地方、渡島・檜山地方では、今夜から明日明け方にかけて『線状降水帯』が発生するおそれがあります。大雨災害の発生のリスクが高まる可能性がありますので、厳重な警戒が必要です。

『非常に激しい雨』ってどんな雨?

非常に激しい雨
テレビやネットなどの天気予報で非常に激しい雨と見聞きする機会が多いかと思いますが、どのような雨なのでしょうか?
非常に激しい雨とは、1時間に降る雨の量が50mm以上80mm未満の場合に使う表現です。滝のようにゴーゴート音を立てて雨が降り、傘はまったく役に立ちません。屋外は水しぶきで辺り一面が白っぽくなり、視界が悪くなります。車の運転は危険を伴います。
また、都市部では排水機能が追い付かなくなり、マンホールから水があふれ出すことも。地下室や地下街に雨水が流れ込むこともあります。

移動前に目的地やルートの雨雲も確認を

垂直避難
三連休ということで、外出や旅行を計画されている方が多いかと思いますが、目的地やルートの天気を確認しましょう。特に長距離の移動を予定されている方ほど、影響が出るかもしれませんので、時間に余裕を持った行動を心掛けましょう。
移動の際に、アンダーパスなどの低い場所を通るような場合は迂回路を見つけるようにしてください。雨脚が激しくなり、危険を感じる雨の場合はすぐに安全な建物の中に移動し、身の安全を確保するようにしましょう。