【ゲリラ豪雨発生中!】今日午後は関東で局地的に滝のような雨に!帰宅時間帯は警戒を

朝は晴れ間の覗いた場所もあった関東地方ですが、午前中から雨雲や雷雲が発生・発達し始めています。注意が必要な期間や注意点を気象予報士が解説していきます。

今日カミナリ雲が発生しやすい理由は?

大気不安定の原因
今日10日(水)は大気の状態が不安定になっているため、雷雲が発生しています。
上空約1,500m付近には梅雨末期に流れ込むような暖かく湿った空気が流れ込んでいる一方、さらに上空5,500mには寒気が流れ込んでき始めています。
地上と上空との気温差が大きいほど、軽い暖かな空気が持ち上がり、上昇気流が発生しやすく、雷雲が発達しやすくなります。

関東甲信地方で予想される雨の降る量

非常に激しい雨
今日午後は、関東地方で局地的に1時間50ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。今日の特徴として風が弱いため、雨雲が停滞しやすく、発達した雨雲が停滞する場合は大雨となるおそれがあります。
明日朝にかけて関東地方で予想される雨の降る量は、いずれも多い所で北部は100ミリ、南部は80ミリとなっています。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒が必要です。また、発達した雷雲の接近する兆しがある場合は建物の中に移動するなど、安全確保に努めてください。ひょうや竜巻などの激しい突風、落雷にもご注意ください。

帰宅時の注意点は?

天気急変のサイン
帰宅時間帯と雷雨の時間帯が重なるため、天気急変のサインを確認しましょう。
天気急変のサインには①真っ黒い怪しい雲が近づいてきた、②雷の音が聞こえてきた、③急に冷たい風が吹いてきたなど3つがあります。サインに気づいた場合は、コンクリート製の頑丈な建物の中に入り、身の安全を確保してください。
また、今日のように短時間にザーッと降る雨により、アンダーパスなどの低い土地が一気に冠水する可能性があります。帰宅ルートはなるべく安全な道を通るようにし、地下施設ではなく、なるべく建物の2階以上で過ごすようにしましょう。