今日8月23日(土)は、二十四節気の処暑(読み方:しょしょ)です。
昼間はまだまだ暑さが続きますが、朝晩は少しずつ涼しい風を感じられるようになる頃です。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
処暑に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、秋の七草、ワレモコウ、ホトトギスなどがあります。残暑の長引くことはありますが、身近に咲く草花から夏の終わりと秋の訪れを感じられます。
・秋の七草
万葉集を代表する歌人の山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ2種の歌に「秋の七草」が登場し、日本ではこの歌を機に秋の七草として親しまれるようになったとされています。
春の七草は1月7日の人日の節句に七草粥を食べることで知られていますが、秋の七草は観賞用の花として愛でられるのが一般的です。
・ワレモコウ
ワレモコウは、バラ科ワレモコウ属の多年草です。漢字で書くと「吾亦紅」や「吾木香」などとなり、花の色は赤褐色で、茎や葉の香は木香(モッコウ)に似ています。6月〜9月頃にかけて見頃を迎えます。
花言葉は、「変化」「愛慕」「物思い」「移ろい行く日々」などがあります。
・ホトトギス
ホトトギスは、ユリ科の多年草です。花びらにある斑紋が鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることが名前の由来とされます。早いものは7月頃から花が咲き、11月ぐらいまで花を楽しむことができます。
花言葉は、「永遠にあなたのもの」「永遠の若さ」「秘めた意志」などです。
処暑に旬を迎えている食べ物
・青唐辛子
青唐辛子は、夏の7月~9月頃に旬を迎える野菜です。青唐辛子は唐辛子が未熟な状態で、完熟になると赤唐辛子となり、辛みが増します。
辛味成分のカプサイシンには、食欲増進や疲労回復、血行促進などの効果があります。
・すだち
すだちは、主に四国の徳島県で作られる香酸柑橘類の果物で、上品な香りと酸味が特徴です。ゴルフボールほどの大きさで、かぼすの数分の1ぐらいサイズが小さくなります。8月~9月頃に旬を迎えます。
カリウムやビタミン、クエン酸を豊富に含み、疲労回復や夏バテ防止に効果的です。
・新米
新米は、農林水産省によると「玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器包装に入れられた精米」とされていて、主に秋に収穫されたお米を指します。産地によっても新米の時期は異なりますが、早ければ7月に沖縄と九州の一部で、8月は九州や中国・四国、9月は近畿や東海、北陸、関東、10月は東北や北海道へと北上していきます。
新米は水分量が多いため、水加減はいつもより少なめにするのがおいしく炊くポイントです。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」