8月に入り、子供たちは夏休み真っ盛りで、旅行や帰省などを予定されている方も多いのではないでしょうか?毎年お盆の長期休みの頃はペルセウス座流星群がピークを迎え、流れ星を観測しやすくなります。
ペルセウス座流星群のほかにも8月に注目したい天体情報を合わせてご紹介します!
8月1日(金)~7日(木):スター・ウィーク!
スター・ウィークとはその名の通り、星空に親しむ1週間のことです。毎年、8月1日から8月7日まで、各地で講演会や星空観察会など様々なイベントが予定されています。
例年、梅雨明け後で高気圧に覆われやすく、星空を楽しみやすいのもこの時期に設定された理由の一つです。
8月9日(土):スタージョンムーン(8月の満月)
9日(土)の午後4時55分に満月を迎えます。
アメリカの先住民族ネイティブアメリカンの多くの部族は各月の満月に名前をつけて、季節の進行を把握する手掛かりにしていました。
8月の満月はスタージョンムーン。スタージョンとは、キャビアが獲れることでも有名なチョウザメのことです。北アメリカでは、スペリオル湖・ミシガン湖・ヒューロン湖・エリー湖・オンタリオ湖からなる「五大湖」周辺で、チョウザメ漁が最盛期を迎えることが由来です。
筆者一押し!8月12日(火):ペルセウス座流星群がピーク!
三大流星群の一つペルセウス座流星群は8月12日(火)夜遅くから13日(水)明け方にかけてピークを迎えます!今回の流星群は、満月を過ぎてから3日ほどとなるため、満月に近い明るい月が夜空を照らし、条件はいまひとつでしょう。ただ、月に負けない明るい流星群を期待しましょう!
方角は午後10時ごろに北東の空にペルセウス座が上がってくるため、北東の空を中心に空全体を眺めると良いでしょう。観察場所としては、都心部では街明かりがあるため、光の影響を受けにくい場所を探してみましょう。流星群をたくさん見たい!という方は、山へキャンプなどを計画してみてはいかがでしょうか?
観察でおすすめなのは、レジャーシートや座面を低めにできる椅子に座ることです。目が暗さに慣れるまで30分~1時間程度、掛かると言われているため、晴れていれば気長に観察することがポイントです。
虫よけのほか、夜は冷える場合もあるため、長袖・長ズボンでの観察がおすすめです。
8月29日(金):伝統的七夕
今年2025年は西日本を中心に記録的な早さで梅雨明けをしましたが、例年では7月7日は梅雨真っ只中で、天の川はなかなか見ることができません。
七夕は旧暦などの太陰太陽暦の7月7日に行っていたため、現在の暦とは異なります。旧暦の七夕は現在使われている暦では8月頃となります。7月の七夕に天の川が見られなかった方は、こちらを参考に彦星や織姫星を探してみてください!
夏休みも今月の星空を参考に夜空を眺めてみましょう!
<画像引用・参考>
・国立天文台「ほしぞら情報2025」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/
・国立天文台「ペルセウス座流星群が極大(2025年8月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/08-topics04.html
・国立天文台「伝統的七夕について教えて」
https://www.nao.ac.jp/faq/a0310.html