兵庫県・柏原(かいばら)で国内最高気温の41.2度を観測!
今日30日(水)は、西日本中心に体温を超える危険な暑さとなっていて、14時39分には兵庫県・柏原(かいばら)で41.2度を観測しました。
これまでの気象庁のアメダス各地点の最高気温は、静岡県浜松(2020年8月17日)と埼玉県熊谷(2018年7月23日)の41.1度で、この記録を塗り替え、国内最高気温となりました。
過去に最高気温40度以上になったことのある都道府県はどこ?
過去に最高気温40度以上を観測したことのある都道府県は、関東甲信や東海、北陸地方など東日本に多い傾向があり、2024年の時点で約840か所あるアメダスのうち38地点です。国内の歴代最高気温は、静岡県浜松と埼玉県熊谷の41.1度となっていて、観測回数が多いのは岐阜県や群馬県、埼玉県、静岡県などの内陸部、山形県や新潟県などの日本海側の地域で、岐阜県多治見では過去に8回も40度を超えています。
最高気温が高かった地点は2025年7月29日時点で以下の通りです。(気象庁のアメダス各地点の観測史上1位の値を使ったランキング)
1位 静岡県 浜松 41.1度(2020年8月17日)
〃 埼玉県 熊谷 41.1度(2018年7月23日)
3位 栃木県 佐野 41.0度(2024年7月29日)
〃 岐阜県 美濃 41.0度(2018年8月8日)
〃 岐阜県 金山 41.0度(2018年8月6日)
〃 高知県 江川崎 41.0度(2013年8月12日)
7位 静岡県 天竜 40.9度(2020年8月16日)
〃 岐阜県 多治見 40.9度(2007年8月16日)
9位 新潟県 中条 40.8度(2018年8月23日)
〃 東京都 青梅 40.8度(2018年7月23日)
〃 山形県 山形 40.8度(1933年7月25日)
各地で体温超えの暑さ続く!熱中症にどう備える?
この先も西日本中心に猛烈な暑さが続き、40度に迫る暑さや40度超えのとなる所があるでしょう。最高気温40度は、命に関わる危険な暑さで、最大限の熱中症対策が必要です。
①外出は短時間で済ませるか昼間のピーク時間を避ける
暑い日に長時間、屋外にいることは危険です。どうしても外出をしなければいけない場合は、なるべく短い時間で済ませ、日傘や帽子で日差しを遮り、日陰を歩くなど、万全の対策をしてください。
また、最高気温が観測されることの多い午後2時前後は特に熱中症のリスクが高まります。気温が低めの午前中や、日陰がのびる夕方以降に買い物に行くなど、時間を選ぶことも重要です。
②エアコンを使用して室温は28度以下に保つ
昼間も暑いですが、夜間も熱帯夜が続き、厳しい暑さが続きます。昼夜を問わずエアコンを使い、室温が28度以下になるように保ちましょう。温度計のついた時計などがあると時間と一緒に温度が見られるため便利です。また、扇風機はエアコンの風下に置くと部屋の空気を効率的に循環することができます。
③リスクの高い「子どもや高齢者」は積極的に声を掛ける
子どもや高齢者は、汗を上手にかけないなど、熱中症のリスクが通常よりも高まります。声をかけて体調を確認したり、いつもよりも積極的に水分を補給したり、対策を強化しましょう。
万が一、めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気など、熱中症かもしれないなと思う症状に気づいたら、すぐに日陰で休みましょう。自分で水分をとれなくなったり、けいれんなどの症状が現れたりした場合は病院へ行き、意識がない場合は速やかに救急車を呼んでください。
<参考・引用>
・気象庁 「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・環境省 熱中症環境保健マニュアル2022
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php