梅雨明け直後の猛暑、みんなは準備できてる?熱中症と水不足に注意!

2025年は、九州南部から梅雨入りするなど、梅雨入り宣言も異例でしたが、梅雨明けも異例!6月27日に西日本各地で梅雨明けの発表があり、このまま確定すれば、九州南部を除く九州北部・中国地方・四国地方・近畿地方は、気象庁が統計を始めて以来最も早い梅雨明け宣言=夏の到来となります。
異例づくしの2025年、特に注意してもらいたい熱中症対策と水不足対策について、ポイントを解説していきます!

なぜ早い梅雨明け宣言になった?

2025年梅雨前線
今年は、日本の上空を流れる偏西風(ジェット気流)が、例年と比べると北に偏って吹いていました。さらに、日本のはるか南のフィリピン付近の海上では、積乱雲が発生しやすい状況=上昇気流が発生しやすい場になっているんです。上昇した空気は、どこかで下降する傾向があり、中国大陸付近で下降しているため、チベット高気圧という日本に猛烈な暑さをもたらす高気圧の勢力を強めることになったんです。6月中旬からは、夏の高気圧の勢力も強まり、結果的に梅雨前線を北へ押し上げることになり、西日本は晴天が続くと見込まれ梅雨明け宣言に繋がりました。

2022年と似ている傾向!

実は、2022年も速報では、九州から東北南部にかけて6月下旬に梅雨明け宣言がされ、7月上旬から40℃を超える危険な暑さに見舞われました。東京都心でも、6月下旬から7月頭にかけて9日間連続で猛暑日(最高気温が35℃以上)を観測するなど、厳しい暑さになりました。
ところが、7月にくもりや雨の日が続いたことを受け、9月に発表されている確定報で、大幅な見直しが入り、7月下旬の梅雨明けと変更になっています。
今年は、このまま晴天が続けば、異例の早さ&期間の短い梅雨だったことになります。
2022年梅雨明け

梅雨明け直後の猛暑 何に注意が必要?

①熱中症!!

梅雨明け宣言があった後一週間程度は、夏空が続き、真夏の暑さが続きやすい傾向にあり、特に熱中症に注意が必要です。特に、今年は、上空に暖かい空気が流れ込んでいたり、夏の高気圧の勢力が強まったりしている影響で、7月上旬は全国的に平年と比べてかなり気温が高く、「10年に一度」レベルの危険な暑さが予想されています。
すでに身体に堪える暑さに見舞われている地域もあり、身体が段々と暑さに慣れてきた頃ではありますが、引き続き万全な対策を取っていきましょう!

熱中症対策を解説しているコラムがありますので、ぜひ参考になさって下さい。

【子育てコラム】医師監修!子供の熱中症の症状と対策は?

暑さ指数(WBGT)が31℃以上とは?熱中症の原因や暑さ指数ごとの気温・湿度の目安を解説!

プールや水遊びでも熱中症対策を!原因と応急処置の方法を解説

熱中症警戒アラートと熱中症特別警戒アラートの違いは?基準と対策を解説

②水不足

夏の高気圧に覆われやすいため、7月下旬までの1か月の降水量予報を見ると、北日本と東日本の太平洋側で、平年並みか平年より少ない予想で、東日本の日本海側と西日本でも平年より少なくなると見込み。水不足が心配です。
家庭でも、洗濯の際にお風呂の残り湯を使う、入浴や食器洗いの時は水を出しっぱなしにしない、フライパンやお鍋を洗う際は事前に油をふき取っておく、歯磨きの時コップに水を溜めるなど、節水アクションがたくさんあります。節水できれば水道代の節約に繋がりますので、ぜひ取り組んでみましょう。

③台風や前線の復活で大雨の可能性も

梅雨が明けたからと言って大雨の可能性が低くなったわけではありません。台風の襲来や停滞前線が復活して、大雨に見舞われることもあります。日頃から防災情報・気象情報を確認して見て下さいね!

この暑さはいつまで続く予想?

3か月予報
7月・8月、そして9月にかけても、日本の上空はダブル高気圧に覆われて、猛暑パターンが続く予想になっています。
6月24日に発表された3か月予報では、全国的に9月にかけて気温の高い状態が続くとのこと。7月・8月も厳しい暑さ、9月に入っても残暑が厳しいとなると、体力的にも、冷房代がかさんで金銭的にもきつい夏となりそうですが、花火や海水浴など夏限定イベントや食べ物などで、暑い夏を満喫しましょう!

<参考文献>
・気象庁 1か月予報、3か月予報
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P1M
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P3M

・気象庁 令和7年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/sokuhou_baiu.html

・国土交通省 関東地方整備局 家庭での節水
https://www.ktr.mlit.go.jp/river/bousai/river_bousai00000060.html