【気象予報士が解説】台風2号は熱帯低気圧として明日関東へ接近!離れた地域も大雨の災害リスク高い

今日24日(火)も梅雨前線の影響で、雨が続いています。昨夜から今日明け方にかけては記録的短時間大雨情報の発表も相次ぎ、このあとも梅雨前線と台風2号から変わる熱帯低気圧の動向に注意が必要です。気象予報士がポイントを解説していきます。

各地の雨の予想は?警報級の大雨の可能性

今夜には台風2号は熱帯低気圧に変わる予想となっていますが、北上を続け、明日には関東に接近するでしょう。また、熱帯低気圧から離れた地域も、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大雨に警戒・注意が必要です。
予想される雨の降る量はいずれも多い所で以下の通りです。
【24日6時から25日6時にかけて】
関東地方 60ミリ
伊豆諸島 50ミリ
東海地方 120ミリ
中国地方 80ミリ
【そのあと25日6時から26日6時にかけて】
関東地方 60ミリ
伊豆諸島 50ミリ
四国地方 150ミリ
雨雲が予想以上に発達し、発達した雨雲が掛かり続けた場合は、警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒をしてください。

台風と熱帯低気圧の違いとは?


台風と熱帯低気圧の違いは風速にあります。中心付近の風速が17.2メートル以上の熱帯低気圧が台風と呼ばれます。台風から熱帯低気圧に変わると風速は若干弱くなるものの、大雨のリスクは変わりません。
熱帯起源の暖かく湿った空気が流れ込むため、離れた地域にある前線や低気圧を活発化させ、大雨となる可能性があるため、警戒・注意が必要です。

大雨は早めに対策見直して

大雨が予想されるいま、対策を見直しましょう。
・ハザードマップで危険な場所を確認
ハザードマップ
ハザードマップでお住いのある場所や会社・学校の周辺の危険な場所を確認しましょう。避難場所や避難経路もあわせて調べるようにしてください。
実際に避難所までのルートに足を運んで確かめるのもおすすめです。
・非常用持ち出し袋の中身を確認
非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋の中身を確認しましょう。食料品や飲み物の賞味期限が切れていないか、懐中電灯のスイッチはつくか、モバイルバッテリーは充電されているか、直前に必ずチェックしましょう。非常用持ち出し袋の用意がない方は、普段から食べる物・飲む物を多めに買っておくローリングストックをするのもよいでしょう。
・雨水ますの掃除や土のう・水のうの用意
自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、水が流れ込みづらくなります。定期的に掃除をしてください。
また、大雨が予想される場合は土のうを設置することで、自宅内へ雨水が流れ込むことを軽減することができます。土のう袋はホームセンターなどで購入することができます。また、若干強度は落ちますが、土砂の代わりに水を入れた水のうであれば、ゴミ袋に水を入れて、比較的簡単に準備することが可能です。