【和名+世界5か国語】6月は何て言う?名前の由来や天気の特徴を気象予報士が解説

明日から月がかわって6月に突入します。
日本では本州も続々と梅雨入りをし、雨のシーズンを迎えます。世界各国の天気はどうなのでしょうか。
世界5か国語の6月の名前の由来とともに、それぞれの特徴的な天気についても気象予報士が解説します。

和名では「水無月」

旧暦では和風月名という月の和名があり、6月は水無月(読み方:みなづき、みなつき)といいます。名前の由来は諸説ありますが、”無”は”の”を意味していているため”水の月”という意味で、田んぼに水を入れる月であることが語源だといわれています。

日本の6月の天気

日本列島は縦方向に長いため、6月の天気の特徴も地域によって大きく異なります。
北日本の札幌は、晴れたりくもったりで、平年の月降水量は60.4mmです。北海道は梅雨がありませんが、雨の日が続いて”蝦夷梅雨(えぞつゆ)”と呼ばれることもあります。平年の月平均気温は17.0℃で、最高気温は22℃ぐらいとなることが多く、快適な陽気となります。
関東甲信の東京は、平年では6月7日頃に梅雨入りをして、すっきりしない天気が続きます。平年の月降水量は167.8mmで、梅雨前線の北側となりやすいため、西日本ほどは雨が降らず、関東の雨のピークは9~10月の秋雨前線・台風の時期です。平年の月平均気温は21.9℃で、最高気温は25℃を超える日がほとんどでジメジメします。また、オホーツク海高気圧が張り出して北東の風が吹くとヒンヤリすることもあります。
九州北部の福岡は、平年では6月4日頃に梅雨入りをして雨のシーズンに突入します。平年の月降水量は249.6mmで、梅雨前線の活動が活発となると、梅雨入り早々に大雨となることもあり、災害に注意が必要です。平年の月平均気温は23.3℃で、最高気温は25℃を超えてムシムシ・ジメジメした不快な体感となります。

韓国語では「유월」

韓国語の6月は「유월(ユウォル)」です。「유(ユ)」は数字の6で、「월(ウォル)」が月を表します。「육월」ではなく「유월」で数字の部分のパッチム(ㄱ)がなくなりますので、注意が必要です。

韓国の6月の天気

韓国(ソウル)の6月の天気は、次第にくもり空の日が増えて、下旬頃から梅雨入りして雨の降ることが多くなります。平年の月の降水量は129.6mmです。平年の月平均気温は22.7℃で、最高気温は25℃を超えて、湿度が上がると蒸し暑くなります。

中国語では「六月」

中国語では「六月」で、日本の漢字と同じですが、馴染みがないと読み方が難しいかもしれません。北京語では「liù yuè(リュウ ユエ)」、広東語では「luk6yut(ロック ユッ)」です。

中国の6月の天気

中国(北京)の6月の天気は、晴れる日が多いものの、月の降水量は72.7mmと5月の2倍ぐらいになります。梅雨前線の影響を受けるのは沿海部のみで、北京は該当しません。平年の月平均気温は25.3℃で、最高気温は35℃前後と大陸性の気候のため気温は高く、熱中症に注意が必要です。

タイ語では「มิถุนายน」

タイ語の6月は一般的には「มิถุนายน(ミトゥナーヨン)」といい、省略して書く場合は「มิ.ย.」となります。インド占星術の双児宮(ふたご座)が語源となっていて、また30日までの月は最後が「ยน(ヨン)」です。

タイの6月の天気

タイ(バンコク)の6月の天気は、雨季真っ只中で1日に何度もスコールがあり、月の降水量は209.9mmです。平年の月平均気温は29.8℃で気温は徐々に下がり、最高気温は35℃を下回ります。湿度が上がる分、ムシムシした体感となります。

英語では「June」

英語では6月は「June(ジューン)」といい、省略して書く場合は「Jun.」となります。名前の由来は「Juno(ユノ)」というローマ神話の主神・Jupiter(ユピテル)の妻です。結婚や出産などの象徴であることから、6月の結婚や花嫁を「June bride(ジューンブライド)」といいます。

アメリカの6月の天気

英語はイギリスとアメリカがメジャーですが、ここではアメリカ(ニューヨーク)をピックアップして6月の天気をみていきましょう。
アメリカ(ニューヨーク)は、晴れたりくもったりですが、降水量は5月よりやや増えて月降水量は102.8mmとなっています。平年の月平均気温は22.7℃と下旬になるにつれて気温は上昇し、最高気温は30℃前後まで上がり、35℃を超えて猛暑日となることもあります。

フランス語では「Juin」

フランス語の6月は「Juin(ジュアン)」です。由来は英語と同じです。

フランスの6月の天気

フランス(パリ)の6月の天気は、晴れる日がやや多くなりますが、月降水量は58.4mmで雨がぱらつくこともあります。平年の月平均気温は18.2℃と、最高気温が23℃ぐらいで快適な陽気となることが多いものの、時には30℃を超えることもあります。

世界5か国語の月の名前の由来や天気の特徴については、こちらのページで紹介していきます。

<参考・引用>
・気象庁 「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・気象庁 「世界の天候」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/index.html