今日5月21日(水)は、二十四節気の小満(読み方:しょうまん)です。
本州付近は一年の中でも過ごしやすい時期ですが、沖縄では梅雨のピークの頃で、次の節気の芒種(ぼうしゅ)にかけてを“小満芒種(スーマンボースー)”といい、大雨災害に注意が必要な時期とされます。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
小満に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、スズラン、ベニバナ(紅花)、ウツギなどがあります。本州付近は梅雨入り前の晴れた時期で、散策するとさまざまな花が出迎えてくれます。
・スズラン
スズランは、スズラン亜科スズラン属の多年草です。下向きに咲く、小さくて可憐な釣鐘形の花が特徴的です。また、可愛らしい見た目に反して、全草に毒成分があり、注意が必要です。5月~6月頃にかけて見頃を迎えます。
花言葉は、「清浄」「幸福」などがあります。
・ベニバナ(紅花)
ベニバナ(紅花)は、キク科ベニバナ属の一年草で、末摘花(すえつむはな)とも呼ばれます。花のもつ色素は紅色染料として、種子(胚芽)に含まれる植物油脂は紅花油として利用されます。秋に種をまいた場合は5月~6月頃に、春に種をまいた場合は7月頃に見頃を迎えます。
花言葉には、「化粧」「装い」「特別な人」「包容力」「情熱」などがあります。
・ウツギ
ウツギは、アジサイ科ウツギ属の落葉低木です。幹の中が空洞であることから「空木」と書いたり、卯月(旧暦の4月)に咲くため「卯木」と書いたり「うのはな」と呼ばれたりすることもあります。5月~7 月頃に白い花を咲かせます。
花言葉は、「古風」「秘密」「風情」などがあります。
小満に旬を迎えている食べ物
・青梅
梅の実は、収穫時期によって青く硬い実(青梅)と黄色く柔らかい実(黄梅)があり、青梅は5月頃に収穫されます。青梅はさわやかな香りがして、梅酒や梅ジュースに適しています。
梅の酸っぱさの主成分であるクエン酸には、疲労回復効果があるといわれています。
・ラッキョウ
ラッキョウは、ネギやニンニクの仲間で、カレーライスの付け合わせのイメージをお持ちの方が多いかもしれません。鱗茎(りんけい)という球根の部分が食べられ、食感はシャキシャキしていて特有の辛味があります。
ビタミンやミネラルを多く含み、また、硫化アリルという成分には殺菌作用があります。
・ソラマメ
ソラマメは、さやが上向きにつくことから、漢字では「空豆」とも書きます。ホクホクとした食感が特徴で、実の大きさは1cmぐらいのものから、3cm以上のものまであります。
ビタミンやミネラル、たんぱく質などが豊富で、薄皮にはポリフェノールが多く含まれます。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」