【5月の天体情報】GWは流れ星や土星わっかに注目!月の満ち欠けも仕組みを解説

5月に入り、大型連休はまもなく後半の連休が始まります!
大型連休中に見頃を迎える流星群など解説していきます。

5月6日(火・休):筆者一押し!GW最終日はみずがめ座η流星群がピークに!


連休最終日の5月6日(火・休)はみずがめ座η(エータ)流星群がピークを迎えます。
日本の位置する北半球では、南半球ほどは多くの流星が見られないものの、毎年見ることができる流星群の一つです。
今年は月明かりの条件がよく、6日(火・休)と連休明けの7日(水)のそれぞれ午前3時頃がピークで、夜明け前1時間半ほどと短い時間しか見られませんが、晴れた日を狙って、見つけてみましょう!
放射点となる東の空には惑星の金星や土星も一緒に見ることができそうです。
レジャーシートなどに寝転んで観察するとよいでしょう!

5月7日(水): 16年ぶりに土星のわっか消える?

土星の環の消失の条件
7日(水)は土星のわっかが消失します。ただ、消失といっても本当に消えるわけではなく、地球から見た目上の輪っかが見えなくなります。
太陽系の中でも見ごたえのある環を持つ土星ですが、環は太陽の光を反射して、輝くように見えます。
土星のわっかが見られなくなる条件は①土星が地球に対して横を向くときもしくは②土星が太陽に対して横を向くとき③地球と太陽が土星の環に対して北と南に分かれるときの大きく3種類です。5月7日(水)の深夜1時に2009年以来、16年ぶりに消失が予想されています。次の消失は2038年となります。
見ごたえのある土星のわっかが消えたように見えるのは少し寂しいですが、望遠鏡を使うと土星周辺の衛星を確認することができ、天体観測には向いている条件です。

月の満ち欠けってなに?5月は13日(火)に満月で27日(火)が新月

月の満ち欠け
今月5月の満月は13日(火)に、新月は27日(火)に迎えます。
そもそも月の満ち欠けとは何でしょうか?
月は、新月から三日月、半月、満月。そしてまた半月、逆三日月、新月と、約1か月(29.5日)の周期で少しずつ見え方が変わっていきます。これを月の満ち欠けといい、月が地球のまわりを公転しているために起こります。
月は自らの光ではなく太陽の光によって輝くため、見え方は月と太陽の位置によって変わります。

【🌑 新月】
月と太陽が同じ方向にある場合で、地球からは月が見えなくなります。
【🌒 三日月】
月と太陽がほとんど同じ方向にある場合で、夕方の日が沈む頃に西の低い空に見えます。
【🌓 半月】
地球から見たときに月が太陽と90度の方向にある場合で、上弦の月(右半分が輝く)と下弦の月(左半分が輝く)があります。
【🌕 満月】
月と太陽が反対の方向にある場合で、日が沈むと東の空から昇り、空の頂上を通って、朝方に西の空に沈みます。

 

満月になると明るいお月様を見ることができ、望遠鏡で表面のクレーターをしっかりと見られます。
一方、新月の場合は一晩中、月は見ることができませんが、晴れている場合は暗い星でも比較的見やすくなります。

今月の星空情報を参考に、夜空を眺めてみましょう!
今月の星空情報

<参考・引用>
・国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2025年5月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/05.html

・国立天文台「土星の環の消失」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/CFC7C0B12FB4C4A4CEBEC3BCBA.html