【おかえり天気】関東は晴れ間戻るも今夜から明日にかけて再び傘の出番あり!GWにかけて注意したい天気急変のポイントとは

今日24日(木)午前中は、低気圧や湿った空気の影響で関東は雲が目立ち、雨の降った所もありました。このあとは昼過ぎにかけて晴れて日差しが戻りますが、夕方以降は再び雲が増えて、今夜から明日25日(金)にかけては再び雨の降る所があるでしょう。
この先の天気やこの時期に注意したい急変への対策について気象予報士が解説します。

明日25日も関東では傘の出番あり!エリアや時間帯は?

関東では、明日25日(金)も日中は晴れ間がありますが、朝にかけては関東北部を中心に、夜は関東南部でも雨の降る所があるでしょう。大気の状態が不安定となり、急な雨や落雷や突風、ひょうに注意が必要です。

また、この先もGWにかけて上空には寒気が停滞しやすく、大気の状態が不安定となるでしょう。影響が長引く原因の一つは『寒冷渦(かんれいうず)』と呼ばれる低気圧です。寒冷渦は低気圧の一種で、上空の強い西風である偏西風(へんせいふう)から切り離されているため、動きが遅い特徴があります。大陸に寒冷渦がある場合は、日本付近は上空には寒気が、地上には暖かな南風が吹き込み、大気の不安定な状態が続くため、注意が必要です。
お出かけを予定されている方は、天気マークになくても、雷注意報の発表の有無や最新の雨雲の動きを確認してください。

春は大気の状態が不安定になりやすい!原因やひょうによる被害とは

春は上空を流れる“偏西風”という強い西風が日本付近を通りやすく、南北に波打った時には北側にある寒気が南下します。このため、高気圧に覆われて地上付近は春の暖かい空気で気温が上がっても、上空には冬の冷たい空気が流れ込んで大気の状態が不安定になりやすく、落雷や竜巻、雹(ひょう)といったシビアな現象がもたらされる可能性があります。

雹(ひょう)とは、空から落ちてくる氷の粒で直径5mm以上のものです。ひょうによってもたらされる被害としては、まず家屋や自動車に傷がついたり、窓ガラスが割れてしまったりすることが挙げられ、ひょうの大きさや固さによっては被害が甚大になることもあります。一般的に、多くの保険では、火災保険の補償対象にひょう被害が含まれています。自動車であれば、車両保険で補償されます。
人体への影響としては、例えば直径が5㎝のひょうの場合、時速100kmを超えるスピードで氷のかたまりが落下してきますので、頭部など当たる場所によっては命に関わるおそれがあります。
屋外にいるときにひょうが降ってきたら、大きさに関わらず、急いで頑丈な建物内に避難してください。車の運転中であれば、無理に外へは出ず、安全な場所へ停車して、活発な雨雲が過ぎ去るのを待ちましょう。

GW前に見直したい雷雲の接近のサインと緊急時の対応とは

天気急変のサイン

天気が急変する前には、①真っ黒い雲が近づいてきた、②雷の音が聞こえてきた、③急に冷たい風が吹いてきた、という3つのサインがあります。どれか1つでも当てはまれば積乱雲=雨雲の近づいてくる可能性があります。

雷しゃがみ

発達した雨雲・雪雲が近づいてくるサインに気が付いたら、頑丈な建物の中に速やかに避難してください。木造の建物や自動車も基本的には安全です。
屋内への避難が難しい場合は、高い木の近くは危険ですので木の下で雨宿りをすることはしないでください。緊急時は、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしてください。雷が止んだ後は20分以上経ってから安全な場所へ移動するとよいでしょう。