今日は二十四節気の「穀雨」 この時期が見頃の草花や旬の食べ物は?

今日4月20日(日)は、二十四節気の穀雨(読み方:こくう)です。
暦の上では早くも春の最後の節気となりました。大型連休が近づき、旅行やお出かけの計画に心が躍る頃です。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!

穀雨に見頃を迎えている草花

地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、チューリップ、ボタン(牡丹)、フジ(藤)などがあります。各地のお花畑では色とりどりの花が見頃を迎え、美しい光景を見ることができます。

・チューリップ

チューリップ

チューリップは、ユリ科チューリップ属の植物です。生産地としてはオランダが有名ですが、原産地は中央アジアといわれていて、和名は鬱金香(うこんこう、うっこんこう)です。3月~5月頃にかけて見頃を迎えます。
花言葉は、全般には「博愛」「思いやり」「愛の告白」などがあります。

・ボタン(牡丹)

牡丹

ボタン(牡丹)は、ボタン科ボタン属の落葉低木で、「花の王様」とも呼ばれます。一般に晩春の4月後半~5月前半頃に見頃を迎えます。
牡丹の花言葉には、「富貴」や「恥じらい」、「風格」などがあります。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という、美しい女性のことを例える言葉がありますが、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、美しい女性が座っているかのように見えるさまを表しているそうです。

・フジ(藤)

フジ

フジ(藤)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本です。日本古来の木で、日本最古の歴史書である「古事記」にもフジの記載があります。4月~6月頃にたおやかに垂れて咲きます。
花言葉は、「優しさ」「歓迎」「忠実」「決して離れない」などがあります。

穀雨に旬を迎えている食べ物

・木の芽

木の芽

木の芽は、山椒の若葉を摘み取ったものです。手で叩いてから使うことで香りが際立ちます。香りづけや彩りとして使われることが多いですが、食べるとさわやかな味わいがあります。3月~4月頃に旬を迎えます。
食物繊維が多い食材で、辛み成分のサンショウオールには食欲を増進させる効果があります。

・サザエ

サザエ

サザエは、トゲのある見た目が特徴的な巻き貝です。つぼ焼きにして食べるのが一般的で、磯の香りや、肝には少し苦味を感じます。春から初夏にかけて旬の時期となります。
低カロリー・低糖質で、高たんぱくな食材で、ミネラルやビタミンも含みます。

・アサリ

アサリ

潮干狩りでとることのできるアサリは産卵期が春と秋の年2回あり、それぞれ4月~5月頃と9月~10月頃に旬を迎えます。お味噌汁や酒蒸し、炒め物など、調理のしやすい食材で、馴染みのある方が多いのではないでしょうか。
たんぱく質のほかに、亜鉛や鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルを多く含んでいます。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。

<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」