昨日19日(土)は群馬県館林で30度以上の真夏日が観測されるなど、夏を思わせるような暑さになる日も出てきています。
今日20日(日)は全国的に雨の降っている所も多く、暑さは少し落ち着いていますが、この先の気温はどうなるのでしょうか?大型連休(以下、GW)前半の気温傾向や熱中症対策も併せて気象予報士が解説していきます。
【週間予報】今週前半は季節外れの暑さになる日あり!
季節外れの暑さは、今週前半を中心に続くでしょう。21日(月)は高気圧に覆われ、東北から九州にかけて広く晴れて、気温は再び上昇しそうです。広く25度以上の夏日が予想され、内陸を中心に真夏日近い暑さになる所もあるでしょう。一日の寒暖差が大きくなりますので、上着を脱ぎ着して調整してください。
今週中頃は、低気圧や前線が通過し、雨が予想されています。この雨を境に少し気温が落ち着き、平年並みの気温に戻る所が多くなりそうです。
【GWの気温は?】後半は30度以上の『真夏日』となる可能性も
GW前半戦となる今週末は一旦暑さが落ち着く見込みです。
26日(土)頃に山地で雪の降る目安の寒気が東北付近まで南下するため、4月最後の土日は北海道の標高の高い地域を中心に雪の混じる所もあるでしょう。
最新の1か月予報では5月前半にかけて暖かな空気が流れ込みやすく、全国的に気温は平年と同じぐらいか、平年より高くなりそうです。このため、GW後半は、晴れていれば最高気温が30度前後まで上がり、真夏日となる地点もあり、季節先取りの暑さになる所もあるでしょう。
GW前に見直したい!熱中症に備える
突然の暑さに驚かれた方も多いかもしれませんが、この先夏にかけては、暑さに徐々に慣れていく暑熱順化(しょねつじゅんか)が大切になります。また、シーズン前にいま一度、熱中症対策も見直しましょう!
・暑熱順化を意識しトレーニングを!
冬の間は汗をかきにくいため、これから夏にかけて汗をかく練習が必要になります。暑さに慣れていないと、熱中症リスクが高まることが理由です。これから5月にかけては急激に暑くなる日を中心に熱中症による救急搬送者数が多くなる傾向があります。
シャワーだけではなく湯船に浸かったり、適度な有酸素運動を意識したり、筋トレ・ストレッチを取り入れるなど、水分補給をしながら、意識して「汗かきトレーニング」をしましょう。
・熱中症はどんな症状?GW前に見直す対策グッズ
シーズンを前に熱中症にどんな症状があるのか見直しをしてみましょう。めまいや意識がはっきりしないなどの症状から、体が熱い・まっすぐ歩けないなどの重度な症状が現れるケースもあります。
GWは外出の機会も多くなるかと思いますが、屋外にいる時間が長い方ほど、スポーツドリンクや塩飴などで水分・塩分を一緒に補給することをおすすめします。また、冷たい飲み物で体を内側から冷やすために麦茶などを水筒に入れたり、保冷性の高いペットボトルホルダーも用意したりしましょう。さらに、冷感タオルや保冷剤、帽子、日傘、ネッククーラーなども用意しておくと安心で、昨年までに購入された方は、今年も使えるかいま一度確認しておきましょう。
・電気代の節約も!本格的な暑さを前にエアコンお掃除と試運転を
冷房を利用する前に、エアコンのお掃除をしましょう。フィルターを取り外し、水洗いをしたり、本体のホコリを吸い取ったり、ホースの掃除をしてみてください。また、お掃除のあとは10~30分程度を目途に試運転をしてみましょう。真夏になってからの修理は2週間以上も待つこともあるため、この時期に試運転をすることがおすすめです。