今日7日(月)は西日本中心に晴れて春の日差しが降り注ぎ、過ごしやすい陽気となっています。明日8日(火)も西日本は安定した晴天となる所が多く、気温はさらに上がるでしょう。南風が吹いて気温がグングン上がり、西日本太平洋側を中心に夏日となる可能性があります。
この先の気温変化や春の熱中症対策のポイントを気象予報士が解説します!
今週中頃までは全国的に平年上回る!その後は西回りで寒気流入か?
今週中頃にかけては、全国的に気温が平年を上回り、東・西日本では夏日や夏日一歩手前の暑さとなる所があるでしょう。その後は西回りで寒気が流れ込むため、東・西日本の気温は平年並みに落ち着き、来週は西日本で平年を下回る所もありそうです。
この時期は日毎の気温変化に加えて、晴れる日は一日の中の寒暖差が大きくなるため、服装選びに注意が必要です。
最高気温が21℃以上になると、昼間は上着がいらず、25℃を超えると半袖のシャツ一枚で快適に過ごすことができます。ただ、この時期は朝晩の最低気温は10℃を下回ることも多く、まだまだコートが活躍します。朝が早い方や帰宅時間が遅くなる方は、薄手のトップスの上に、スプリングコートやジャケットを羽織って、服装を脱ぎ着してうまく調整しましょう。ストールなどの防寒アイテムがあるとさらに安心です。
春の熱中症対策は”暑熱順化” がポイント!
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは暑い環境に体を慣らすことで、熱中症対策に有効といわれています。
私たちの体は、冬の間は気温が低いため汗をかく機会が少なくなりますが、夏に向かって気温が上昇するとかいた汗が蒸発することで肌の表面の温度を下げます。それによって体の内部の温度や脳の温度の上昇も食い止め、熱中症を防ぐことができるようになります。春の急に暑くなる日は暑熱順化が完成しておらず、熱中症による救急搬送者が多くなるため、注意が必要です。
暑熱順化は、有酸素運動などを毎日30分程度続ける場合、数日から2週間程度で完成するといわれています。ウォーキングやサイクリング、筋トレやストレッチなどの運動を週5日程度、時間としては30分ぐらい行って、軽く汗をかくことを習慣化しましょう。サウナや入浴もおすすめです。本格的な暑さの前に、徐々に体を暑さに慣らしていってください。